坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

忙しい安息年 ー 日本篇

日本に着いてもう2週間にもなる。個展まで日があるので、東京での知合いの展示もあるし、1週間ほど遊んでから準備と思っていたのだが、額やマットを注文し(かつ4月の南仏の展覧会で金プチの派手な額にデッサンをいれてもらったら不思議に絵にマッチした…

傑作はいつできるかわからない

3日に書いたように満足できるような大きなデッサンも仕上げねばと昨晩紙を湿らせテーブルに張った。出発・個展の準備をしなければならないのに今朝は雨、つまり雨の絵をしなければならない(自分のルール)。失敗なく出来て満足(かつその後雨も上がって、…

パリの白夜

10月第一土曜日の夜は「パリの白夜」Nuit Blanche de Parisという、一晩中続くというか一晩だけのアートイベント(これについては2006年07年の10月にも書いている)。昨日は生憎の雨で、先日書いたように忙しがっているのでパスするのもありだったが、友達に…

忙しい安息年?-2

実は(というかもう書いているかもしれないが)来月11月に名古屋名東区のLギャラリーで個展をする。その前にしたいこともあるので早く帰ることにしたので、はや出発まで10日あまり! 「雨」とか「塩」はこちらで展示したのがあるから、簡単と思っていたら、…

オブラックの宵

苦手というか、技術にあまり詳しくないビデオの編集をしてすっかり疲れて、昨晩ぼけっとテレビを見ていたら何とフランス人も何処かよく知らないオブラック地方が2度も紹介された。特に第二は知合いが出て来てびっくり。サン・トゥルシーズ Saint-Urcize で…

Aubrac in my mind - 2

オブラックでは昨日の写真の牛が主役。食肉牛鵜として有名で、パリのビストロでもオブラック肉ステーキとメニューに書いてあることもしばしば。この牛たちが生えてくる草はなんでも食べてしまうので高い木が育たない、地平線から飛び出した樹木は岩と岩の間…

我が心のオブラック

2009年7月の記載したオブラック Aubrac だが、私の憧れの地だから写真を1枚。ここには普通の(?)意味では何もない。だから普通の観光客は退屈してすぐ逃げ出してしまう。標高1200mの高原の山歩きと言ってもご覧の通り真平だからスポーツマンは退屈し、こ…

さらば 地中海

今ニースからパリに戻るTGVの中、いつもならマルセーユ近くのシオタの奇岩の見えるあたりまでのんびり景色を眺めているところだが、朝泳いだ所為か、あるいは昼食の「モレスク(ムーア人)」と呼ばれる、アニス(ウイキョウ)酒とアーモンドシロップを水で割…

忙しい安息年?

世の中ヴァカンス明けとなり、7月にネットで買ったのにずーっと引き取りの出来ない変な店、ドイツの本社にクレームするつもりだったが、これももとうとうこれも開店して品物を取りに行った(先週は「予期できない事故の為、、、」なるアナウンスだったので…

画像比較分析の楽しみ

22日に書いたドイツバーンDBの寝台列車、4人部屋のくつろいだ雰囲気の宣伝の写真が上で、下は私がこんな狭いところで寝させられたなんて「絶対クレーム!」と思って撮った幾つかの写真の一枚。宣伝写真のように広角でないのでわかりにくいが、私の寝させら…

ベルリン旅行をする人たちへの緊急情報

私の「安息年」の新たな旅行:5年毎の現代美術のフェスティバル「ドキュメンタ」の行われているカッセルと、そこから足を伸ばしてベルリンを観光して戻って来たところだが、カッセルのことは後にしてベルリン旅行をされる方への「役立つ」情報。第一:新ナ…

本当のキルヒナー

ブルッケ美術館の本当のキルヒナーはこんな風に天井からの自然採光で展示。あれはいつだったか、グランパレでノルデ展があったとき、絵の具のタッチを見せるという意図で画面をなでるようなスポットを当て、絵を台無しにしていて腹が立ったことがあったが、…

ドーヴィルと言えば

ドーヴィルと言えば広い砂浜とカラフルなビーチパラソルですので、念のため

晴天のドーヴィル

木金曜、ドーヴィルへ。4~6月に展示した(4/15、17参考)雨の絵を取りに行くのが第一目的。そんなに遠くないのでいつでもいいようなものだが、ほっておくといつになってしまうかわからない。天気はいいし、Covoiturage(車の相乗り)のサイトで近くから出…

つまらなかったロワイヤル・ド・リュクス

6/22ピレネーの企画の記事で名前入りで路上劇劇団の代表としてあげたロワイヤル・ド・リュクス、今夏のフェステゥバルで公演しているので見に行った。私は大昔「フランス史」をデフェンスの広場で見た(革命200周年記念のはずだからもはや20年以上前!)。巨…

注文はしたけれど

7/28日に書いたが、ネットで注文した小道具、先日引き渡し場所のお店に行ったところ30日まで特別休暇との張り紙がしてあったが、今度は慎重に午前中に電話したら、午後連絡くださいという留守電。あーあよかった電話してみて。しかし慎重に慎重を期してその…

クネリスの鐘

オリンピックが始まり、フランスの水泳陣が金メダルをもたらしTVは大声で熱狂していた。確かに見事な勝ちっぷりだったので私も選手に拍手を送るが、国家主義丸出しの「平和の祭典」の中継かと思うとシリアの内戦、ヨーロッパ経済危機の後にバカンスの交通渋…

ショーモン報告

パリにもやっと夏が来て今週は毎日30度を越す暑さになったが、我がアトリエは自然冷房で朝から晩まで21度で一定、快適快適。調子に乗って「毎日一枚」のデッサンを大きなサイズで挑戦することにしたのだが大失敗続き(最近簡単に止めずに手を入れすぎるとわ…

針のない時計

南仏に発つ前に我がアトリエの地下からも上からも見れる、長年使ったイケアの大(?)時計が止った。単なる電池切れではなく本当に電子部分から壊れていたので、機構も針も外し文字盤だけにして壁に掛け直した。「時間を気にするような生活ではないし、せい…

パリ祭の花火

6時頃に大雨が降ったけれど、パリ祭の花火、ありました。と言う以上に実際に見に行ってしまった。「エッフェル塔に巨大なミラーボールが吊るされている!今年のテーマは70年代ディスコで、シャン・ド・マルスが大ディスコテックになる」というのに釣られて…

雨のパリ祭?

南仏の強い太陽で小麦色というよりも赤焼けして戻って来たパリ、水曜朝の天気予報は「今日は昨日、そして明日と同じように雨」なんて悲観しきった言い方をしていたが、実際には霧雨、かすかな晴れ間、通り雨が繰り返しで、1日中ずっとしとしと雨が降っている…

ボンソンのフェスティバル

ボンソンのフェスティバル、Festival du Peu:僅かなるもののフェスティバルという変な(謙遜した?)名前なのだが、会場は役場、オリーブ精油所、礼拝堂など村の中五カ所(+村の広場など)からなり、私なんぞはギャラなしだか手抜きでごく普通の展示だが(…

充実したボンソンの日々

ボンソンに着いたのは先週の水曜日の夕方だったが、その晩すぐに私が展示するというスケジュールになっていた。そして木曜の夕方は関係者(特に会場を守るボランティア)のための見学ツアー、そして金曜日がオープニングで、私はキス集めをし、土曜の午後は…

またまたバカンス

またまたバカンスなんて言うとあきれられてますます人気(があればの話だが)を失いそうだが、今年は自分で、フランスでよく言う「安息年Année sabbatique」と決めてしまっているので、端から見れば遊んでばっかりになる。 「安息年」となった第一の原因は、…

味音痴

冷蔵庫が空なので日曜日の朝市で野菜を買ったら17ユーロもした(細長い橙色に近いガリゲットも買ったけど)。僕の馴染みの八百屋はマトモな「味のする」野菜が揃うが、ちょっと高め。でもこの価格にはびっくりした。確かにフランス北部は天候不順で野菜は不作…

その後はバカンス

トゥールーズはパリから遠くてなかなか行けない。折角だから仕事のあとは友人巡り。トゥールーズの知り合いは生憎留守だったが、同市の西72kmにあるカストルに住む夫婦とは十数年ぶり?、日本のMさんの手伝いで行った帽子フェスティバルに行ってお友達(?)…

ピレネー企画最終会

11日月曜に乗った夜行電車、トゥールーズ到着時刻の7時頃に目を覚まして廊下にでると、渓谷が見える。トゥールーズってこんなに自然に恵まれていたかなあと思っていたら1時間半の遅延でカオールに着きますというアナウンスが。なんだまだ山の中ではないか…

気力喪失

今年は自然の中での制作をやめ、デッサンや「キス集め」をしているが、友人の作家たちから「ランドアート」のフェスティバルのニュースが届くと一人だけ何もしていないのは寂しいような気がしてくる。今朝フランス北東部の私が超曖昧な企画を出して落ちたフ…

グランパレのダニエル・ビュラン

ダニエル・ビュラン(Daniel Buren)はいつでもどこでも縦縞模様を配置するだけの超コンセプチュアルなフランス国家お墨付きの作家なので、私は大嫌いだろうと思われるだろう(実際多くの人に嫌われているだろうと思う)が、実は私は彼に一目も二目も置いてい…

母の日

今日はフランスでは「母の日」だった。日本にいる時に母の日があって、兄にカーネーションを買って介護ホームに持って行くように頼まれたが、日仏こんなに日が違ったかと思って、便利なウィキペデアイアを開いてみると、各国で「母の日」の日にちは異なるが…