坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

カタツムリを連れて

カタツムリを連れて南仏へ発つ。いつも晴天のプロヴァンスのはずが今年は雨続きという誤算で、さんざんな姿になっているカタツムリの木を直しに行くことに決めたのだが、私の作家の良心をかってくれたのか、頼んでもいないのに電車賃+αはカバーしてもらえる…

行き場を失ったカタツムリ

あれれ、私のアトリエの窓の上の方に南仏特有の白い小さなカタツムリが。殻を拾い集めてグレウーで作品を作ったあと、残りをもってきたのだが、空の殻ではなく生きたカタツムリも数匹混ざっていたので中庭に放り投げたのだが、これはその一匹に違いない。本…

もう一つの今日この頃

アトリエの昔のように少しがらんとしたが、何か調子が出ない。というのも今の検案は、南仏グレウーの作品の修理とか、老齢年金の不払い通知(ちゃんと払ってます!)に対する払い込み確認とか、資材提供メーカーへの結果報告とか、後ろ向きの物ばかりで全然…

アトリエの片づけ

大きいはずのアトリエのスペースがなくなってきた。幾人かの人に言われていたが自分でもカタストロフィーの限界点に近づいた。片付いていない原因は幾つもある。第一にはアトリエ奥の収屋の雨漏りの為、納屋にあるべきものがアトリエを占拠。第二には昨年秋…

作品受難の時代?

アルザスでのイグルーの受難を隣人アーティストの一人アリンスカに話したら、彼女の波打つベッドのような彫刻はスイスの野外彫刻展で、来場者が座ってピクニックをしていたそうだ。作家にとっては不注意で壊されるよりこのほうがショックが大きいかも。知り…

芸なしの私

この1年、芸なしの私はこの「アートのないのは良いアート」のメッセージを背負ってフェスティバルに参加していたが、今回初めてイタリア人のナタリアさんが気に入って写真を撮ってくれた。それもそのはず?、彼女の作品は白雪姫と7人の小人の人形を首まで土…

アルザスで売れた一冊の本

日曜日に参加アーティストの資料を置いたテーブルの横を通った時に、夫婦が「この本は素晴らしい」と言っているのでお礼を言ったら、これは買えるのかと言う話になり、その場で小切手をもらい昨日郵送した。本の裏表紙に「直売します」とでも書いておけば興…

アルザスの終焉

今回はキス集めで行ったのだが、土曜日の夕方マンスターの駅についても出迎えはなし。後の話では私が日曜日に着くと思っていたということだが、プログラムでは朝の10時に1回目のキス集めをすることになっているし、メールでも到着時間を再確認しておいたのだ…

悪天候のフランス

明日また戻るアルザスは雨天続き、多分新たな人災はなかっただろうと期待されるが、南仏のグレウーも毎日雨とのこと。川が河床を離れ洪水もあったそうだから、被害を受けたのは私の作品だけではない模様。それに最高気温が20度になるかならないか、寒いよ-…

アルザスの成果

ところで「何故イグルーなの?」という質問を何度か受けたが、私の提案したプランは心臓音が洞穴か何処かから聞こえるという曖昧なもので、イグルーなどなかった。そもそもフェスティバルのテーマが「幸せは何処に?」というもので、それ故に現地に行ってみ…

失敗の連続

アルザスにはまた土曜日に戻り、キス集めをする。イグルーの見張りをやめるので日曜日の夜にはどうなってしまうのか? 数日かけて作ったものが簡単に壊されるのは悲しいけれど、どうなってしまうのかは「それはそれで興味深い」。グレウーに電話したら、カタ…

イグルーの受難

昨日の写真を見て皆さんは私のイグルーが自然の岩だと勘違いされるだろうか? 形、および苔の様子からどうみても人工物であることは明白だと思うのだが。気がつかない人は知らずに横を通り過ぎれば良いと思っていたのが、その「最低限の観察眼のない人には見…

アルザスの作品

アルザスで今回作った作品はこれ。苔のイグルーが道ばたにあり、「苔に水を霧吹きで撒くと苔が喜ぶ。加えて木も喜ぶかも」と説明標識に書かれている。霧吹きのある場所には赤外線センサーがあって、人間を探知すると徐々に心臓の鼓動音が大木の倒れたあとの…