坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

失敗の連続

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アルザスにはまた土曜日に戻り、キス集めをする。イグルーの見張りをやめるので日曜日の夜にはどうなってしまうのか? 数日かけて作ったものが簡単に壊されるのは悲しいけれど、どうなってしまうのかは「それはそれで興味深い」。

グレウーに電話したら、カタツムリの木は、原因が悪天を考慮しなかった私のミスなので修復用の枝をパリで作ってまた行くつもりだったが、無惨な有様なので撤去されたらしい。陰陽サークルは芝生が伸びて見えないらしい。これも「それはそれで興味深い」のだが、企画側は納得していない。このままだとペイしてもらえない。

実はアルザス行の3日前に、アルザスの印刷屋がキスカード用(今回は絵葉書スタイル)に4月に送った紙のサンプルをなくして、また持って来てくれと言うので、「何たること」と怒っていたのだが、自分のインスタレーションに使う心臓音が集積回路に入ったレコーダーセットを見事に忘れた。いかんせん突然パリ・アルザスを往復した。実はこれができたのは新しい東部TGVのお陰。今はパリ・ストラスブルグが2時間半(昔は5時間ぐらいかかったような気がする)。私の行ったのはストラスブルグの南方、すごく臭いチーズで有名なマンスター(Munster)から10キロぐらい山に入ったストスウィール村。村からヒッチハイクでマンスターへ、そして鈍行列車半時間、コルマールからTGV、これがすべて順調に行き、所要時間4時間ほどでパリに戻れたわけ。このちょんぼも自分の責任だから、これも殆どペイしない仕事になってしまった。かつTGVの中で泥によごれた仕事着で軽装の私は警察に目をつけられ、身分証明書はホテルに置きっぱなしだったから、「これでストラスブルグで降ろされたらどうしよう」と焦る一幕もありました。失敗と冒険の連続?

この地方はコウノトリが家の屋根に巣を作っているので有名。昔は冬は北アフリカに渡ったそうだが、最近は温暖化で1年中住み着いているそうです。(写真はマンスターのカテドラル屋根に巣を作るコウノトリ