坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

2010-01-01から1年間の記事一覧

眼に悪い作曲

私の才能はともかく、先日「眼に悪い」と書いたのは、音がスクリーンの小さな升目の四角形で、これの場所を変えたり、コピーして重ねたり、伸ばしたり、短くしたりという操作を繰返すため。ひょっとしたらもっと容易な方法があるのかもしれないが、、、。 中…

私の音楽的才能

さて、前々回に書いた私の作曲のことだが、そもそも作曲を始めた理由は:寒いこともあってこつこつと今年の仕事の資料のまとめをしていたのだが、ピレネーの野原で作った冗談のような作品のスライドショーにエッチョ村での発表の時はTetes raidesというフラ…

眼科医の診断

眼科医は視力、眼圧を計って、血管を見て「高血圧の家系でもないのなら心配ない」とのことですぐに終り。「眼の周りも重いし、何か異物感があるし」と食い下がったが「大丈夫、大丈夫」と追い払われてしまった。処方は言うに及ばず、洗眼すらも必要なし。「…

寝クリスマス

寒いしお腹は一杯だしで寝正月ならぬ寝クリスマス。というのもイヴの夜はYさん宅に、パリに来ていたGさんと一緒に呼んでもらったから。家で一人寂しくとはならず、逆に楽しく過ごせた。だがその前、イブの午後から眼が充血。3日目の昨日になっても真っ赤だし…

キリギリスの憂鬱

ちゃんとパリにいて病気もしていないがブログが進まない。4年以上続いたが、その最大の危機ではないか? 今年は色々なところを飛び回ったからか、パリのアトリエに戻って腰を落ち着けたものの「アリとキリギリス」のキリギリス現象。大変だった制作旅行も楽…

2011年の企画

今年は結構頑張ったと思うのだが、私の仕事は特に毎回違うものを作っているからか、残念ながら企画者からお誘いがかかるということは一向になく、いつでも仕事を探していなければならない。鬼が笑おうと泣こうと来年の計画を立てねばならないのだが、既に書…

雨、みぞれ、雪、みぞれ、雨、、、、

峠を越すと言われていた寒波だが、南仏は15度以上もあるというのにパリ最高3度ぐらい。かつ雨、みぞれ、雪の3段尽くしで、湿気があり、先週の一日中零下のときよりよっぽど寒く感じる。私の地下要塞(ではない地下アトリエ)はその影響はてきめん。先ずは第…

雨に消える雪

今日はパリでもさかんに雪が降りだし、子供が雪合戦をしてさわいでいたが、その声がきえたと思ったら雨が降っていた。寒さも峠を越したらしい。そして雌鳥は「規則違反」をせず、6つ目の卵も双子。変でもその方がやはり気持ちがよい。昨日のへんちくりんな…

成功の秘訣

12/28の記事に対し「『現代社会で成功している作品に社会のニーズにあった新たな要素を加えることが成功への道』は既に同意反復ではないか?社会的な成功は神代の昔から1)才能があること2)時代の空気に合うこと3)チャンスまたは偶然の三つと決まってお…

キララ雪と双児の卵

昨晩の雪は何故か紙吹雪のように夜空にキラキラと舞っていた。車の屋根のうっすりと雪化粧を観察したところ、サラサラな雪の粉末に雲母の結晶のような少し大きく平たい板状のものが沢山。これが車の上でもキラキラ光っていた。ちょっと変な雪だ。(11月末か…

日本 観光立国のために?

草木もなびかず、日中も零下の厳冬を迎えてしまったので電気座布団に座り韓国のビデオの編集をした。厳しかったアートキャンプ生活(8/29から9/30にかけて記載)も、こうして編集してしまうとあれまー、楽しい思い出だけが、、、(左のリンク欄 youtube eizo…

日本観光

私が短い日本滞在中に桂離宮や修学院離宮を訪れたことに驚いた方もあるかもしれない。というのも普通は宮内庁に郵便で参観の申込みをし、何週間も前から予約を取り付けねばならないからだ(現在はインターネットでも可)。でも滞在期間の限られた外国人には…

アーティストの志

岩名監督からわざわざコメントを頂いたことだし、前回のだめ押しで、「作家の志の高さ」について。アーティストが作家を志すきっかけは誰かの作品に感動したからということが多いだろうが、ただ「誰かさんのような作品が作りたい」というモティヴェーション…

売れないアートは自己満足にすぎないか?

前回の記事を見て「あー、またエイゾウさんの自己満足か」と思う方は多いだろう。姪によると「売れないアーティストなんて自己満足にすぎない」そうだが(伝聞)、実際これは多分大方の人の意見ではないかと思う。しかし作家が自己満足をするのは大変なこと…

ブログ再開

私は日本にいる間は例のなんか妙な雰囲気のマンガキャフェに行かないと私はインターネットに接続できない。それで結局1ヵ月ものブランクが開いてしまった。こういうものは一度止めてしまうとなかなか再開しづらい。ちょうど我がアトリエではホテルが取れずに…

またまたインチョン空港より

無事にパリを発ち現在インチョン空港にてトランジット。この前は降りたので、名古屋行きの乗り継ぎが悪いことを忘れていた。前回(9/18)もここでブログを書いたが、ここは無料で無線LANが使えるので本当に便利。というわけで昔の韓国のビエンナーレの話に戻…

出発前の心配ごと

昨日知合いのコレクショナー夫婦に会って、日本でゆっくりすると言ったら、FIACがあるのにと呆れられた。FIACとはパリで毎年開かれるアートフェアで、そのメインに対抗して新しいトレンドの画廊が他でやったりと、まあパリのアート界では一大イベントなのだ…

Hさんのサングラス

フランスでは簡単なことが思いもかけず面倒なことになる。これは7月に遡る。日本からいらっしゃたHさんが某有名眼鏡ブチックでサングラスをちょうどセールス中に購入したのだが、店員C君が殊勝にもレンズに傷を発見、「取り替える」と言う。Hさんはすぐに発…

羊パーフォーマンス

エッチョ(Hecho)村を歩いて気に入ったのが煙突と柵。煙突は家の中の調理場から円錐状に伸び、屋根の上にカッパドキアの奇岩のような形をした頭を出す。柵はヤギ、羊を囲うものだが、杭と杭の間に木の枝が紐で随分いい加減に繋げてあって、御覧のようになかな…

秋のピレネー

日曜の夜スペイン側ピレネーから戻った。概して天気に恵まれていたが、週末には強い低気圧が接近し雨降り、フランスに戻るとスト(今日火曜)の話をしているし、ちょうどタイミング良く戻れた感じだ。スペインの方は韓国のキャンプとはうって違い、ヨーロッ…

韓国美談(美男?)

日本に1週間いたが、パリのアトリエのCおばさんとその友達のAおばさんが蟹江にやって来たのであっという間だった。明日からスペイン、ピレネーのフランス側のポーにフランスからのアーティストは全員集まって峠越えする。景色が楽しみだ。しかし今年は歳甲斐…

インチョン空港から

アートキャンプを昨日去り、ソウルで1泊。鏡をホテルで久しぶりに見たら死んだ魚のような目をしていて我ながらびっくりした。背中も蚊にかまれた跡だらけ。大変な条件だったが、良かったのは日頃ホームレスの人の食事を作っているというおばさんのご飯(写…

韓国のレジデンス生活(水牛vs牛乳パック牛)

牛乳パック牛の制作を強要されたから、もともとのプランの水牛プロジェクトが軽視されていたかというと、そうではなく、こちらに着いて驚いたことにはポスター、案内状、そしてTシャツに私のデッサンが使われていた(写真、女の子は8月中いた学生ボランティ…

韓国のレジデンス生活(続)

今回のレジデンスはまれになくもめた。前回(8/29)書いたように水牛を終えてぶらぶらしていたら、いつものように「ここでしか作る意味のない作品企画」がドテピンと頭に浮かんだ。暑い中勝手に制作を始め、簡単な説明も書いて第二作はこれで行きたいと提案し…

韓国でのレジデンス生活

韓国に着いて約2週間、一応仕事は終わってしまった。というのは柳の枝を組み合わせた自然な水牛と牛乳パックの乳牛を作ることになっていたのだが(仔細は11/27参考)、乳牛の方は展示場所となる燕尾山の環境から見てどうみても場違いなのでやめた。そのかわ…

ラマダン

近くのアラビア菓子店は長蛇の列、スーパーも普通なら空いているはずの8時頃にレジで列をなすので変だと思ったら、ラマダンの所為らしい。そういえばレジの北アフリカ系のお姉さんも疲れきっている。ラマダンの間はイスラム教徒は日の出ている間は食事をしな…

記事になった騎士

http://sakata.eizo.perso.neuf.fr/article100807.jpg 騎士像を作った公園の城跡(写真奥の見張り塔の周り)でちょうど「中世の絵巻」のようなバカンス客用の見せ物が開かれるので、その近くにある私の騎士像に関する記事が地方新聞「ラ・モンターニュ」に紙…

騎士の婿入り

クル-ズ地方にある騎士像(写真:6/25-26)はいつもの現地制作とは違い、心ならずも何処にあっても良いような作品となったが、アトリエで朝から晩まで丸々3週間もかけて作ったので、誰か欲しい人がいればあげることにしていた(企画の契約条件にも明記、但…

便利なパリ!?

今月15日に韓国に発ち、その後日本に戻って10/23の発表会までゆっくり滞在してしまうのだが、パリに戻るや否や展覧会に参加する予定。雨の絵にするつもりだが、衛星からの雲の写真と合わせた額装をしようと思っている。本の和文テキストを終えてから大いに疲…

雨に秘められた暗号

知合いのジャックさん、探偵小説を書いているが、9月に子供向けの本が出ることになった。主人公が謎を解く鍵が亡くなった画家の「雨の絵」。つまり殺害された画家の絵として私の「雨の絵」が使われる。送って来た原稿を斜読みにして、そんな暗号がどうやって…