坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

私の音楽的才能

さて、前々回に書いた私の作曲のことだが、そもそも作曲を始めた理由は:

寒いこともあってこつこつと今年の仕事の資料のまとめをしていたのだが、ピレネーの野原で作った冗談のような作品のスライドショーにエッチョ村での発表の時はTetes raidesというフランスのロックバンドのワルツ曲を使った。それのウェブサイトバージョンを作ったのだが、著作権を重んじるべき芸術家本人が、明記したとはいえ他のアーティストの作品を勝手に使うということは許しがたいのでその曲にかわるものをと考えて、今年の春に買った新しいMacの「誰でもミュージシャンになれる」というふれこみのソフトを開いた。初めはピアノの弾き方などの、この際関係のないビデオて時間がつぶれたが、偶然画面に小さな鍵盤が出て来てたのが幸いし、音を碁盤の上に並べるようなプリミティブな方法で作曲できることがわかった。プリミティブとはいえ音の並び替えは自由で、何度でもコンピューターが自動演奏してくれるから何度も聞き直しつつ小節を構築し、それを繋いで全体を練り上げられる。やってみると色々な可能性を試すことがすごく楽しい。昔はレコードを作るのにバンドがスタジオに何週間も籠って何をするのだろうと思っていたが、こういうことだったのかと納得してしまった。こうしてスライドショー"Plaisanteries"用のエッチョ・ワルツが誕生(これはすぐできた)。そしてこれに手を加えること3日間(結局は手を加え過ぎない2日目バージョンに戻ったが)、ついにエッチョ村での私の「羊パーフォーマンス」を物語る"Waiting for my sheep"が出来上がった。これを聴いた数人の意見は「名曲」という絶賛から、「眠気を誘うBGM?」というこれ以上の屈辱はない評価まで様々。私の音楽的才能、あなたの意見は如何に?

http://www.youtube.com/watch?v=PadHYkG_Z2M

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