坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

2011-01-01から1年間の記事一覧

行く年来る年

良いか悪いかわからないがデッサンのお陰で快調。31日締切の企画公募が4つあったのだが、結局全部やめた。先日私が元気のなかったのを心配してくれた同業(?)のP君が電話してくれたが「俺がコラージュデッサンを始めたのも同じ理由だ」と言っていた。P君…

ユートピアを目指して

独り身の異邦人には難しいクリスマスイブ、今年は日本からN君が来たのでGさんと一緒に馴染みの中華に行き腹一杯食べた。全然クリスマスらしくないがここは美味しいから満足満足。しかし予約しておいてよかった、店は若い中国人グループで超満員。そして日曜…

非難の応酬

思った通りトルコの首相は激怒を露にして「フランスはアルジェリアで大量殺戮を行ったではないか」と応酬。「お前らに何が言える!」という子供の喧嘩のようになってしまった。アルジェリア内乱では50万人は犠牲になったと考えれているが「計画的に殺戮」し…

ジェノサイド弾劾法

12日にアルメニア人虐殺のことに触れた時はこの法案の事は全く知らなかったのだが、昨日国会(下院)で「大量殺戮を弾劾法」が可決された。その内容は「法が認めた大量殺戮(ジェノサイド)を認めずこれに抗議する者には禁固刑と罰金45000ユーロ(約460万円…

久しぶりのストラスブルグとカールスルーへ

12/14にストラスブルグの写真をのせたが、前々週の週末はストラスブール、それからドイツのカールスルーエ(Karlsruhe)へ行った。やる気のないところにドイツ国鉄の販促でパリ→カールスーエへ29ユーロという超格安切符があったから。何故か仏国内のストラスブ…

展覧会案内 リンゴの起源

大展覧会ではグランパレの近代絵画の大パトロン、スタインstein家のコレクションの展覧会も見た。今更セザンヌ、マチス、ピカソねーと思ったが、やはり見甲斐はあった。だがこの大展覧会は日本語でも幾つも記事があるだろうから、私のブログならではの誰も知…

展覧会案内 イッシーのアリス

不調をかこって色々な展覧会を見ているが、パリ近郊イッシー・レ・ムリノ(Issy les Moulineaux)のトランプ博物館(Mus??e Fran??ais de la Carte ?? Jouer)の「不思議の国のアリス」のテーマの特別展は写真の通り展示に力が入っていた。基本的には絵本類の展…

A4版に入ったクレーヴの奥方

昨日書いた講演会の待ち時間を潰しに何となく入った正面にあった画廊 (galerie satar) で面白いものを見つけた。一見すると点が並んでいるように見える紙、タイトルが「クレーヴの奥方」、その横にある1x2mぐらいの大きな紙の同様な作品のタイトルは「失わ…

アートのユートピア

精神病の人も含め美術教育に疎遠な環境で暮らした人の作品はフランスでは普通、ジャン・デュビュッフェの命名に従ってArt Brut アールブリュットと呼ばれる(英語ではアウトサイダーアートが普通か?)。昨日パリのArt Brut専門の画廊で現代美術作家ボルタン…

唇寒し

昨日日曜に行った知り合いのアトリエの展覧会、アーティストの一人がアルメニア人だった。アルメニアといえば去年の春にトルコ東部の「エルズルムから行った国境の広大なアニの遺跡(10世紀に栄えたアルメニア王国の都で14世紀に大地震で壊滅した)は素晴ら…

これが最後の、、、

今日また、もう何度目だろう、これが「ヨーロッパを救うため」の最後の仏独首脳会議が行われた。これで救えたかどうかはさっぱり私なんかにはわからないが、救えなかった時どうなるのかもさっぱりわからない。借金国がまた旧通貨に戻すなんて言う大変な事が…

続 夜毎の物音

http://enviedhistoire.canalblog.com/albums/famille_de_louis_xvi__louis_xviii_et_charles_x/louis_16.jpg はや12月。11月は仏気象庁記録史上2位の暖冬(暖秋?:記録の1位は2006年、2位は2009年だから明らかの温暖化)、パリの最高温度は今日でも12-3…

山あれば谷にあり

11/15に書いたように羽田夜中発+パリ朝6時着の時差調節は楽だった。最初の日だけ夜まで頑張れば正常に戻る。とは言え夜9時になるともう眠くなって、晩ご飯が8時過ぎのパリの「普通の生活」にはすぐに戻れなかったが、昼間はいたって元気だった。それが今週…

遥かなるムンク (2)

http://www.centrepompidou.fr/education/ressources/ENS-Munch/photos/02-edvard-munch-jeunes-filles-sur-le-pont-1901-550x600.jpg ポンピドーセンターで年間フリーパスを作った! そのあと私のシンデレラ姫とセンター近くで会ったが、思った通りすぐ帰っ…

帰仏

羽田発夜中の1時半、パリ着朝6時。早朝のシャルル・ドゴール空港は、アフリカ各地あるいは中国からもフライトが着き、ラッシュアワーの様相(同じフライトにいたフランス人は一言"Quel bordel!")。入国チェックの列で30分以上待ったか? 警官や、めったに…

芸術の秋 名古屋篇

名古屋では私の個展もしてもらったLギャラリーでVeronika Doberの個展。ドイツ人で神戸に住むヴェロニカさんの作品は何か私の絵と共通するところがあるから自然に愛着がわく。実は今回の帰国は依頼されていた絵を持って帰ったのも理由のひとつだったので、こ…

芸術の秋 東京篇

東京に着いて始まったばかりのブリヂストン美術館の野見山暁治の回顧展を見た。彼は愛知県美術館に紫色が印象的でダイナミックな大作があって、まとめて見たいと思っていたが、加えて野見山氏が50年代パリ留学中に奥さんを癌で亡くす過程を冷酷なほどに客観…

芸術の秋 パリ篇

私がパリを発つ前、20~23日の週末はパリでアートフェアが数々あった。この欧州経済危機なのに「現代アート」は不況知らずとのことで、メインである、有名アーティスト、有名画廊がひしめくグラン・パレのfiac、それに対抗(?)して新しい傾向を紹介するパ…

フランスチームの教訓

テレビは煙も出さずに突然壊れるとは考えられないので色々リモコンを触っていたら映った。お陰でラグビーが見られたが、私のというか、大方の予想に反しフランスチームが善戦、いやそれ以上で、負けたが試合内容では勝っていた。私はよくやったと思い、「周…

三隣亡

三隣亡とはこんな日のことだろうか? 「祈り」に近い気持ちで待っていた「南極レジデンス」の結果が昨晩届き、バツでがっくり(何年かも前にもあったが、今回はまた別、仏政府機関の企画だったが、やっぱりそういう文化省機関等で認められている人が選ばれた…

ナタリー・コシゥスコ=モリゼ

サルコジもオランドもロワイヤルも、私のブログではフランスの現役政治家は散々にけなされているが、おそらく例外的に唯一好意的に書いて政治家がいるとしたら、それは現環境・持続的発展・運輸・住宅省大臣のナタリー・コシゥスコ=モリゼだろう。日本人に…

フツーの大統領になりたい

昨日の社会党候補者選挙は結局フランソワ・オランドが56.4%を獲得し、社会党は彼の元に一致団結してサルコジに対抗することになった。オランド氏は温厚そうでマスコミの質問にユーモアを交えて答えたりするのが人気が秘密らしく、何にでも口を突っ込むサル…

勝ちゃーいいってものだろうか?

ラグビーのワールドカップ、昨日のフランスはウエールズを9対8で破り決勝に進出し、TVを見るとファンは沸き立っている。試合開始早々ウエールズの選手が危険行為で退場させられ、楽勝かと思ったが押されっぱなし、最後に何とか逃げ切った。審判の判定ミス…

幸せな生活

昨晩は静かだと思っていたののに(テレビの社会党大統領候補の討論会を見ていたので気がつかなかったかもしれないが)、寝込み頭の12時半、例の物音に起された。管理人さんも隣人も夜中に起されることはないそうなので、私が神経質なのか音源に近いのか? だ…

夜毎の物音

昼間の工事が終ってやれやれと思っていたら、夜毎に無気味な物音に煩わされている。誰かが壁でも叩くようにボーン、ボーンとゆっくり10音ぐらい続いては止む。そして1~2時間するとまた始まり、夜中の3-4時に起される。公団の受付にメッセージを残し、手紙も…

遥かなるムンク

ポンピドーセンターで先月末からムンク展が始まった。私は好みの幅が狭いのか、何かまたは誰かの「無条件」なファンにはなれない性格だが、ムンクは昔からいつでも、絵でも版画でも、初期でも晩年の作品でも心動かされる数少ない作家だ。センターのサイトの…

アイスクリームとニーベルンゲン

結局昨日がインディアンサマーの最後の日だった。今日は久しぶりに曇で気温も下がり、暑さに慣れた身には肌寒い。その最後の夏の日(やはり気温28度)はどんなだったか? 朝は界隈の人口急増にびっくり。工事中だった大学校舎が開き、若い人達が通りに溢れて…

プール日和

どうしたことか、ブルターニュからパリに戻って以来、つまり20日以来ずーっと晴天続き。この数日は雲一つない快晴で気温も28度! 人前で裸になるのはあまり好きではないので思いきって(!?)セーヌに浮かぶ屋根が開くプールに行くことにした。近くなのにま…

グラン・パレの動かない玩具

アトリエの建物の外装工事もいよいよ最終段階。地面のレベルの最下部の石をはめ込むため、また「アナ開け鳥」がアトリエ近くで鳴き始めたのでグラン・パレの「玩具と人間 (Des jouets et des hommes)」展へ行った。実は私は玩具が好き(これはひょっとすると…

ブルターニュのシンポジウム(5)飛翔篇

「翼あるイノシシ」は最終日の日曜の夜に、企画中心メンバーのL君の車に載せて養い親宅の村まで運こび、一件落着のはずだったが、昨日L君から養い親が「どうしたらいいかわからないので、結局 I さんの元に行くことになった」とのメールが入った。縁組み破棄…