坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

久しぶりのストラスブルグとカールスルーへ

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12/14にストラスブルグの写真をのせたが、前々週の週末はストラスブール、それからドイツのカールスルーエ(Karlsruhe)へ行った。やる気のないところにドイツ国鉄の販促でパリ→カールスーエへ29ユーロという超格安切符があったから。何故か仏国内のストラスブルグへはそんな値段では行けなくて、勝手にストラスブルグで降りて2009年8月10日に触れたトミー・ウンゲラー美術館へ。期待していたからかがっかり。結局絵の場合は単純に大きさも色彩も本物とカタログ等とは違うので、「本物詣」でには「こうだったのか」と思い改める意味があるのだが、イラストの場合は原画でも複製でも同じようなもの、という以上に印刷物が最終作品となるように作られているので、原画の方にパワーがあるわけでもない。イラストより彼の作った玩具などを見たかったのだが現在の展示では2点だけで、、、これならバーデン・バーデンの温泉でも行った方が良かったかとも思ったが、20年ぶり(多分それ以上?)で見たストラスブールの大聖堂はこんなに立派だったかと目を見張った。


そして鈍行列車の乗って、これまた20年ぶり(?)に会うドイツ人夫婦のいるカールスルーエへ。昔はパリとは違って入場無料でドリンクも安いこの街のディスコへ一緒に行ったものだが、外観はさほど変わらないものの、今やすっかり中産階級(上?)になって新築の家を買い、小中学校の子供がいてもドイツスタンダードできれいに片付いていて感心感心。カールスルーエにはニューテクノロジーを目玉にした大きな新美術館「ZKM : 美術メディアテクノロジーセンター」が出来ていて、2-3時間もあれば十分だろうと思ったのが、何でも大きいドイツ、ここの展示場はまさしく巨大だった。企画展として「美術の現在」と「車文化」を開催していて、車なんぞ見なくてもよいと思っていたのだが、この方が現在の様々な出身の世界の新進作家の「何でもあり」のインスタレーションやビデオ(時間がないのでほぼパスだったが)より、あまりイマジネーションを湧かせない車の世界で、ムカデのような胴長ワゴン車とか完全木製で衝突破裂した車とか、妙なものを作って遊ぶ作家たちがいてよっぽど面白かった(十和田美術館にあるエルヴィン・ヴルムの「太った車」もありました)。(写真は一面ミラーのスマート。造形的に突飛ではないけど、これが街で本当に走るとどんなだろうと想像すると楽しい。サイドミラーも割れていたから運転しにくそうだが)


結局この旅行は自分のお目当て以外のものばかりに目が引かれた。