坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

素晴らしいルドン回顧展

何という2週間だったことか。欧米が原発事故を危機的に警鐘しすぎたという批判が日本から上がっていたが、日本当局は深刻さが確証されてはじめて発表すると言う体質だから、実情が明らかになるのは今から。日本で危機意識が高まるのはこれからかもしれない。…

これで安心?(のはずがない)

18:45ウイーン発 国際原子力エネルギー機関(AIEA)は、放射性物質を放出しているものの福島原発の原子炉格納容器はひどく破損してはいないと述べた。事務総長の天野之弥氏はわざわざ日本に行ったぐらいだから信じたいところだが、仏原子力安全局(ASN)の報告で…

各種発表

ウイーン:国際原子力エネルギー機関(AIEA)、事務総長の天野之弥氏は月曜、日本の原子力危機は効率的に乗り越えられるであろうことは明らかと述べた。ブリュッセル:欧州エネルギー顧問のギュンター・オッテンガー氏は、日本の原発事故への見方があまりにも…

仏原子力安全局の状況報告

木曜から事態が安定している。私の語彙不足で、安定不安定という言葉が多くなるが、大病人の小康状態の「安定」で、土俵際であることに変わりがない。日本政府も5にした事故レベルだが、最大のレベル7の定義は「健康と環境に重大な影響を及ぼす原発外への…

放射性雲

この週末風向きが北東に変わると予報され、日曜関東地方に放射性物質が運ばれる危険がある。 オーストリアのラボ Zamg (Zentral Amstat f??r Meteorologie und Geodynamik )のシミュレーションが写真(赤が最大100MSV/h)。国際原子力エネルギー事務局AIEAは…

変わりゆく状況

午後にZAMGのサイトの最新の放射性雲の移動予測をみたところ、日曜関東には及ぶが濃度がかなり減っていた。1、3炉の爆発から第2炉、そして4、5、6炉と危険がめまぐるしく変わり私もニュースを聞きながら混乱するが、仏原子力安全局の朝のジャーナリス…

南三陸の良い知らせ

今日の朝のニュースではリビアがトップで、福島原発は昨日の状況から変わっていないとのこと。だがまだ冷却ポンプ用の電気の配電に至っていないので油断は許さないだろう。電信ニュースも原発の状況に関する新たな情報はないが、関連情報で唯一「良い知らせ…

避難範囲の仮説

仏原子力安全局委員マリー=ピエール・コメによると、同局の検討では、「最も悲観的な仮説」によると避難範囲は原発から周囲最大60から70kmとなろう。

世界が見守る48時間

今朝の電信ニュースは、トラックで第3炉に放水を始めたというNHKの報道以外、事態に関する新たなコメントはない。毎朝起きると新たな深刻化を目にしていただけに、この沈黙は不気味(楽観的には時間がかせげただけいいと解釈もできるが、、、)

18時40分 ウィーン発  (微かな希望?)

「福島第一原発の状況は非常に深刻な事に変わりはないが、昨日に比べ大きな悪化はない」と国際原子力エネルギー事務所(AIEA)の科学技術所総長補佐官グラハム・アンドリューは発表。ウィーンの事務局本部で毎日の事となったプレスブリーフィングで「希望の光…

昨日取り上げた福島第二炉に関する仏原子力安全局の見解

福島の原発事故は、7段階ある原子力放射線非常事態国際レベル(INES)の重大度レベル6に達した。仏原子力安全局長(ASN)アンドレ・クロード・ラコストは3月15日、「状況は昨日(月曜)と全く異なる次元となった。レベル6であることは明白だ」とした。ASNの…

第4炉

仏原子力安全局(ASN)によれば、今後「大気に直接」放射性物質が放出される危険の「最大の懸念」は第4炉の使用済み燃料の貯蔵プールにある。第4炉では火・水曜に火事が発生、これは収まったが、プールの水の蒸発は続いており、水量が減少。「燃料が水から出…

18時 ブリュッセル発

欧州エネルギー委員会は彼らの目から見て福島原発の「真実のカタストロフィ」に対する日本人の対応はあまりにプロらしくなく、今後日本の運命は「神の手中」にあるとした。(Nouvel Obsの電報情報)追記:仏国営放送2チャンネルの夜のニュースでは、第4炉の…

引用記事についての追加コメント

今日は2件、福島第一原発に関す記事を翻訳した(Nouvel Obsのほうは冗長だったので要約)が、ルモンドもNouvel Obsもごく一般紙で、その情報ソースのASNは原子力発電第一のフランス政府のお墨付き機関。それがこれほどのことを言うのだから本当に恐ろしい状…

無題

「逃げるが勝ち」を書いたのはパリ時間で昨晩の夜中過ぎだったが、今朝起きてみると新たな爆発もあり事態は深刻化していた。スリーマイル以上チェルノビリ以下との仏原子力安全機関の診断だが、エネルギー源を失い原子炉冷却ポンプが動作せず海水で冷却を試…

逃げるが勝ち

昨日書いた「エイゾウに支援を送ろう」というメッセージに関し、送られた人に「支援なんて大袈裟な、私には不要」と書いたところ批難がましいメールが複数届いた。でも勝手にメールを転送されるのはご免だ。フランス人の批難を浴びたついでに日本人の批難を…

疎開のすすめ

仏原子力安全局長のラコスト氏によれば「福島の事故はレベル6に達した(レベル7はチェルノビリ)」「2号原子炉の(炉心を隔離するための)格納容器はもはや密封されていない」日本では発電所周辺や東京の放射能値が下がったと発表しているが、これは月曜の…

耐え難き存在の軽さ

ニースの展覧会の設置に出かけ、帰りがけのエクサン・プロヴァンスで地震の事を知った。それから何人ものパリの友達が電話をかけて来た。「身近の人を地震で亡くしたかもしれない」という人に消息を聞く電話をするのはかなり度胸(?)もしくは心の準備がい…

LES PLUS GRANDS MUSEES D'EUROPE

仏TVにLes racines et les ailes(ルーツと翼)という、町や史跡などを紹介する一般向き文化番組がある。これは関係者や歴史学者にインタビューしながら史跡のルポルタージュをする番組で、結構人気番組があるようだ。私は特にファンでもないが、内容によっ…