坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

休み前のおまけ:オーシャンゼリゼ

日本に戻る準備はほぼ完了。お昼を御馳走になった友達夫婦がシャンゼリゼのルイヴィトンのショーウインドに光のハイテクアートが飾られているというので余裕で見に行った。注目すべき人の一人(でも名前はすぐ忘れてしまう)なのだが、夜に行ったら大通りの…

長期正月休暇

3月に突然始めたブログですが、我ながらよく続いたものです。かつ今月は随分沢山書いたような、、、。というわけで(?)都合により少し長い正月休暇に入らせていただきます。よい年末、お正月を。(写真はクリスマスに見たダンス「コッペリア」のフィナーレ…

懐かしのヴァンセンヌ

昨日の酷評は何か目の敵にしているのではないかと思われた方もいるかもしれないが、はっきり言ってこの美術館は初めから気に入らなかった。これはシラク大統領の肝煎りで、かつてのオセアニア・アフリカ美術館と人類学的な人間美術館の二つと地方のエスキモ…

第一芸術美術館

クリスマス前は皆さん買い物で大変で普通展覧会は空いている。絵の小品を描いているのだが調子が乗らないのでセーヌ岸、エッフェル塔の近くにこの夏開館、ずっと混んでいるようなので行きそびれていた「原始美術」館に足を運んだ。とはいってもプリミティブ…

タチの謎

「ユロ氏のバカンス」は51年に撮影されたが発表は60年代になってからだそうだ。というのもタチの映画は当時フランスでも受けなかったそうで、仏人よりアメリカ人の方が面白がったとか。昨日の私の推察の前提が見事に崩れてしまった。でも日本人の肌に合わな…

ジャック・タチ

真冬に季節外れのジャック・タチの「ユロ氏のバカンス」を見る(1950年代の古典です)。ジャック・タチはなんだか日本人の肌に合わない部類のフランス喜劇映画の創始者と言える。コミカルなハプニングの連続が売りなのだが、何かのんびりとしてブルジョア的で…

飽食戦線

お陰様で体調は正常にもどりました。でも腸にきていたからか、買い物に行ってもげっそりとしてほぼ手ぶらで戻って来てしまう。というのもパリはクリスマス商戦で直中で人が溢れ、かつ店頭にはフォアグラとかカキとかクリームたっぷりのケーキとか、またお腹…

懐疑的な私の蛇足

昨日の「ビジネスは心を亡ぼす」は某大学教授の受け売り。Eizoにしては偉いことを言うと思ったでしょう。良い結論に持っていけるから使ったけれど、哲学の先生にしては乱暴な論理だと思う。だって「忙しい」が「心が亡ぶ」は深遠だが、「美」は「羊が大きい…

アートと経営

昨日は朝の工事でアトリエ問題の愚痴になってしまったが、一昨日の主題に戻る。企業経営者と称するアーティストがいるかと思うと、「現代アートの手法で企業経営を」と言うコンサルタントをしている人がいる。現代アートでは「絶えまない変容」とか「恒常的…

美的工事

地下なのに雨漏りする不思議な私のアトリエ(10/6、10/31、12/7、12/14など諸々、もともとの被害は5/6)、フランスのお役所は書留で陳情するとやっと動き出すの例で、やっと応急修理が行われた。天井の穴を閉じてかつ水も集められるようにするのは難題と思っ…

アートと経営学

昨日雑誌を読んでいたら「企業の失敗の3つの条件」は1)自己満足、2)保守・守旧、3)思い上がり、とあった。ブログを読んでいて下さる方はすぐお分かりになるだろうが、私の芸術家生活は1と3で支えられている(それがなければ趣味:絵画観賞で済んで…

フランドルとカタロニア

ゲントのアートフェアにならんで、売れるつもりで空振りだったのは大昔のバルセロナの個展。オープニングには100人を優に越す人で賑わって作品も好評だったが売上げゼロ。その頃毎年のように行っていたアートセンターのボスと後日話したら「それは当然、ここ…

元気のでる絵

昨晩ブリュッセルから個展で展示した絵が戻って来た。体調が悪いのと、売るつもりの作品が沢山戻ってくるので暗い気分だったが、大きな絵をバンの荷台からアトリエの前の通りで出した時一瞬元気が出た。灰色のパリの冬の街に春の日がさっとさした感じがした…

閉じた扉

写真のように見事に納屋との扉を塞いでしまったら今朝は寝ていて暑かった。なにせ納屋の天井にはは大きな穴が開きっぱなしで外みたいなもんだから当然の結果か。でも最低気温5度にしては零下ほどの厚着をして生活中。冷気を追って納屋との通気口も塞いだ。…

パリのアトリエ

ニュースダイジェストというヨーロッパの日本語新聞(隔週発行)に私とアトリエのことが載りました。HPではページ左側の「パリのアトリエ」をクリック。Eizoとは象違いの「ババール」のことも出ていますから御覧になってください。http://www.newsdigest.fr …

体調不全

イヴ・クライン展にもの申した罰か(仏作文もほぼ完成)、昨日のラオス料理が悪かったのか、自分で作ったランチがいけなかったのか、急に寒くなった所為か、午後にグロッキー。アトリエの修理工事問題のこととか色々やることがあるのだが、かぜの諸症状だか…

ラウシェンベルグ

御苦労にも2度も見に行ったポンピドーセンターだったが、5階の特別展会場で同時に開催中のラウシェンベルグの展覧会はすごい。イヴ・クライン展は知っている人にとっては確認という感じだが、ラウシェンベルグは知っていたつもりだったのに54年から61年の…

厄介なイヴ・クラインの雨

フランスでの問題に日本語blogで不満を言っていても仕方がない。だから昨日のような内容をフランス語でも書いてサイトに載せようとした。フランス語なら原文を引用すべきなので、展覧会のカタログをあたったところ、昨日あげた「Cos 36 雨のコスモゴニー」の…

イヴ・クラインと私

今イヴ・クラインの回顧展がポンピドーセンターで開催されている。イヴ・クラインは青のモノクロームの絵も、火で焼いた絵も好きで、当然私の雨の絵もあぶり出しも彼の作品とは関係がある。これで一般の人の私の作品の評価も上がるかと思うと実は逆。幾人も…

何だかおかしい今日この頃

歯医者に行って待合室に向かったら受付の女性に何をしにきたか尋ねられた。電車も飛行機も乗り損ね、我ながらあきれていたが、またアポイントの時間を間違えた?出る前に確かめたのだけれど、、、。でも今度は私の誤りではなくは医者さんがノートし忘れてい…

お薦めしないボーベ空港発フライト

ところでローバジェットのライアンエアーだが、ボーベ空港行のバスは野外の駐車場発で雨天や寒い時期には悲惨、空港は変なおばさんが仕切っていてフライト毎に並ばされて立ちっぱなし。この税関前の長蛇の列まで私はつきあったが、フライトロビーも椅子がな…

さらば南極

11月5日に南極でのアーティストレジデンスに応募したことを書いたが、落選通知が届いた。面談もあったそうだから、私の書類はハシにも棒にもかからなかったみたい。応募者は158人だったそうだ。どんな企画が選ばれたのか興味津々だがそれはわからない。アー…

哀愁のベバーニャ

田舎町のベバーニャは何と数年前に物価、社会施設などの総合評価で「イタリアで最も住みやすい町」に選ばれた。その後夏は観光客がどんどん詰めかけるようになり、私の見た霧に包まれた哀愁の町とは程遠い様相をあらわすようだ。当然不動産の値段も急上昇し…

アンナのキャフェ

宿泊したベバーニャの広場にあるキャフェのアンナがいれるカプチーノはイタリア滞在中飲んだ中で一番美味しかったが、美味しいコーヒーをサーブする秘訣がコーヒーメーカーの上の赤いハート型の紙に書いてあった。「地獄の火のように熱く、悪魔のように黒く…

英三湖

お世話になった夫婦はドイツ系スイス人夫婦はEizoをアイゾーと発音してしまう。そこで連れて行ってくれたのが地下から水が沸き出してできた「英三湖」ならぬAisoの泉(写真)。昨日「水源に満ちた」と書いたが、泊まったベバーニャの近くには水源、山の向こ…

霧のオンブリア

今度は予定通り(?)フィレンツェからローカル線でオンブリア地方へ。伺った夫婦宅の家は聖フランシスコ所縁のアッシジの近く。アッシジのバジリカにはジョットの聖フランシスコの生涯を描いた大壁画があるので大昔から行こうと思っていたのだが、そうこう…