坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

懐疑的な私の蛇足

昨日の「ビジネスは心を亡ぼす」は某大学教授の受け売り。Eizoにしては偉いことを言うと思ったでしょう。良い結論に持っていけるから使ったけれど、哲学の先生にしては乱暴な論理だと思う。だって「忙しい」が「心が亡ぶ」は深遠だが、「美」は「羊が大きい」にすぎない。とうてい語源は普遍的真理ではなく、ある時代のある民族の見解にすぎない。だが「明るい」が月と日は普遍性がある。つまり結局その単語の抽象度の度合いが問題になる。確かに「忙しい」という状態はかなり具体的だから真理性が高い。つまり昨日の結論も外れていないことになろう。(めでたしめでたし。でも私は何故こんなに懐疑的なのだろうね。大先生のいうことだから信じてしまえばよいのに)

逆に「大きな羊」が美しさの代名詞になれないのは「美」の抽象性が極めて高いから。この「美」とは何かと言うのを問題にするときりがないから、それを棚上げし、作品の創造を方法論に徹したところに「現代美術」の創始者たちの天才的なところだ。だから経営にも応用が効くようになった。でも1世紀もすると方法論も出尽くし閉塞しているというのが私の見解です。