坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

出発前

明日ニューヨークに向けて出発。いつもながら荷造りは「寒いと困るし、暑いのも困るし、雨着もいるか? スケッチブックと水彩、描くかなー? 本はどうしよう?」と色々なオプションを考えつつ入れては出しての連続。今回は森の中を歩き回りそうなので、結局…

哲学講座の修了

ミッシェル・オンフレの哲学講座は結論に入ると「ニーチェの生き方指南」になり、例えば彼は体と思想を分離してはならないと言う根本的で現代的なことを唱えたのだが、「ソーセージ+ジャガイモがカントの哲学を作った。もっと軽い物を食べなさい」(こうい…

アンリ・カルチエ・ブレッソン展

Henri Cartier BRESSON は私が説明をするまでもない巨匠中の巨匠写真家。ビートルズを知らなくてもビートルズ曲を知っているように、彼の名を覚えていなくとも幾つもの写真を誰でも知っている。ポーズをとらせた「やらせ」の写真でないのに見事に決まってい…

エスパース・ルイ・ヴィトン

昨日はまた展覧会。一度も足を入れたことのないシャンゼリゼの新しいルイ・ヴィトン、その最上階に現代アートスペースができていて、「エクリチュールの沈黙」というテーマが今日まで行われていた。2、3面白い作品があったが、一番私が感心してしまったのは…

エルンストとパー

昨日はオルセー美術館へマックス・エルンスト Max Ernst のコラージュ(貼り絵)"La semaine de bonte" (良き一週間:天地創造の一週間のこと)見に。エルンストは昔からコンスタントに好きな作家だし、184点あるコラージュのオリジナルを一同に集めた展覧…

ツァラストゥストラ

今年の夏は実に天気がよい。記憶の限りずっと好天、「雨の絵」も一枚もない。かつ8/15を過ぎても秋めかないのは珍しい。南仏は40度を越す暑さだそうだが、パリは好天と言っても少し雲がかかっているし、車も少ないし、快適だ。かつ私には自然冷房の地下アト…

コーリャン畑でつかまえて

かをりゃんの中ゆく銃に日の丸をかをりゃんの上ゆく貨車の屋根にも兵共に長谷川素逝という俳人が戦地で詠んだものである。数カ月前に友人K君ががくれ、積んだままになっていた文庫本「ひとたばの手紙から」(宇多喜代子)を手に取ったのだが、これがなかなか…

ダメもとを越えて

リヨンに近い地方は昔養蚕業で栄えたのだが、その地方の絹織物産業の推移をテーマにした作品をつくるレジデンス・アーティストの募集にしつこくもう2週間近くも頭を悩ませている。こういう社会的なテーマは、職人さんなんかにインタビューしてそれを「流行り…

トミ・ウンゲラー

偽りの宴会か本当の宴会か、どちらで疲れたのか知らないが今日はばてばて。近日中に出さねばならない書類作りをやめて午後からトミ・ウンゲラー(Tomi Uugerer)の絵本を続けて読んだ。作家に関する飛幡祐規さんの記事(http://www.labornetjp.org/Column/2009…

エクストラ

今週末は映画学校の卒業制作をするHさんの映画のエキストラとして「パリに住む日本人の宴会」場面に友情(?)出演。金曜はJさん宅にお呼ばれ、土曜もB君の誕生バーティーがあってかなり疲れ気味だったのだが、他の日本人の方のパワーに完全に圧倒されてしま…

哲学講座の効用

ミッシェル・オンフレの哲学講座、聴いているといっても野菜を洗ったり肉を炒めたりしながらだから、フライパンがジャーというとその間は欠落。よくぞこれだけ連続してしゃぺれるものだと思うほどしゃぺるから結構大きな穴があいたりするのだが、毎日聴いて…

哲学的な日本人

先週から毎晩7時半から8時半までラジオでミッシェル・オンフレ(Michel Onfray)の哲学(むしろ哲学史)講座をやっている。雇われ農夫と家政婦の間に生まれ、学位を取った後は大学に残らずノルマンディのカンの工業高校で教鞭を取り(生徒は日本と同様普通科か…

電話インタビュー

秋に行くアメリカのレジデンス、フランスとは違い随分計画的で、電話インタビューをするためのアポイント時間を先ずメールでやりとり、その結果今日あちら時間の午後3時(つまりパリ時間では夜の9時)にかかってくることになり、「英語で電話はねー」と昨日…

末端利用者の悩み

僕を陰鬱とさせたfacebookなどに手を染めてしまったきっかけは知合いからの誘いもあるが、実はSFRという私のプロバイダーを買取った携帯電話会社からの脅しに大きな原因がある。同社からの手紙では「9/15日以降は旧プロバイダーのclub internetのホームペー…