坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

ダメもとを越えて

リヨンに近い地方は昔養蚕業で栄えたのだが、その地方の絹織物産業の推移をテーマにした作品をつくるレジデンス・アーティストの募集にしつこくもう2週間近くも頭を悩ませている。こういう社会的なテーマは、職人さんなんかにインタビューしてそれを「流行り」のマルチメディア風に仕立てるビデオインスタレーションが選ばれるのに決まっているのだが、簡単にパスするにはギャラが良すぎる。だいたい「流行り」の作品は住民が出て来るから、内容がなくても皆さん満足、地方自治体が注文し易い安易な企画なのだ。「それを撃ち破る!」と意気込んで、色々サイトで生糸の歴史なんかを勉強をしたりしたが、全然アイデアがわかない。もう締切りなので数年前の「南極プロジェクト」の企画書(南極は行きたかったな-。企画内容は何ができるか想像もできなかったから、ほぼモーティベーションの声明のみだった)を運用し、またまた非常に何ともわけのわからぬ書類を出してしまった。今年の春の教訓はダメもとで出してみることだったので(4/27参照)、、、でもダメもとの基準も越えてしまったかも。
もう一つの懸案は韓国のもの。これは自然環境アートフェスティバルなので、いつもの方向でよいのだが、テーマが「自然と平和」。ダサイというと失礼だが、あまりにも高遠すぎてピンとこない。一応これも「ダメもと企画」を作ってデッサン画まで書いたが、どうも気が乗らない。かつ「開催が8月なんて暑すぎるー」と選ばれもしないのに勝手な不満。どうしようかなー。あまり落選ばかりだと志気に影響するしねー。しかし何やってるのかねー? ちょっと自分で狂っているような気がするなー。