坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

2008-01-01から1年間の記事一覧

最後のパリ

公団住宅の管理職は本当に留守中にアパートを見に来るらしい。何が目的か訝しがっていたのだが、管理人の私的意見では工事費が高くておかしいのでその確認ではとのこと。これは納得、私も何年も待たされたからには大工事を見越していたのにあまりに簡単だっ…

出発前のバタバタ

田舎のコネに鳥居のことを話したら、やっぱりずっとリーズナブルな値段でできるらしい。見積もり待ちだが、締切り後数日の差なら予算差し換えもきくかもと期待しつつ、かつ同時に昨日書いたように他の企画にも無理矢理こじつけた企画を作ってしまった。明日…

落選の反省?

結局駄目もと企画は木工所の見積り100万円相当と嘘をついて出し、田舎の知合いに丸太から加工できる人を探している。もともとの企画は大学国際都市用で一人しか選ばれないから本当に駄目もとなのだが、来年は場所を考えずこればかり提案しようかと、、、。と…

ダメもと企画の破綻

今一で先日から悩んでいたプロジェクト、一応頭の中ではまとまって、私のフランス語(提案書)を直してもらい、木工所に出した見積りを待っていたのだが、、、これが届いてびっくり、何と300万円! 企画の予算上限の3倍だ。高さ2mぐらいの鳥居のような門を50…

Photoshopの威力

フランスの大新聞の一つフィガロ紙上の女性司法大臣ラシッダ・ダティの写真から彼女の指輪が消えた。ショメの15600ユーロのダイヤの指輪だそうだ。この指輪は何ヵ月もしていなくて(最近は同等に高価なシャネルの金の指輪らしい)写真は古いもの。記事の司法…

ウズベキスタンの後

ウズベキスタンに行けたのはタシケント写真館の招待をもとに石井さんを柱に櫻井さんと私で3人グループを組み、助成金を申請、その結果国際交流基金とポ-ラ芸術財団から援助を得られたからだったが、そのうれしい回答を春にもらった時には5月開催予定の現代…

ウズベキスタンの賞状

土曜のパーティーの目玉は勿論ウズベキスタンの写真のスライドショーだったが、もう一つはビエンナーレ最後の日に副首相から直々に戴いた(写真)、表彰状ならぬ参加証明書(参加者一人一人に渡された。こういうのは卒業式以来だ!)。現地の言葉で書いてあ…

パーティーが終って

土曜の朝は突然6人で来ると言う電話があったりして焦ったが、怪我、病気で来れない人など10名ぐらい欠席、突然来た人が10人ぐらいで総数60人ぐらいでおさまりやれやれ(広さだけはある私のアトリエもそれ以上は苦しい)。お陰で大盛況でした。かつ日曜の晩に…

明日はパーティー

明日は久々に大パーティーをする。理由は無事にウズベキスタンへ行たこと+物置きの雨漏り工事が終って物がしまえること+日曜日が誕生日であること。私の周りは蠍座生まれが多いのだが、意外に類は友を呼ぶのか、蠍が別の蠍を呼び、沢山人が集うことになった…

金歯は財産?

ウズベキスタンで私が一番気になった「金歯」であるが、中央アジア全体で見られる風習らしい。一般の説によると金歯は富の象徴ということらしいが、「金歯は実際に財産、借金が払えなくなったら金歯を抜く? だから年配になると歯が欠けた人も多いでしょう」…

ピカソと巨匠

先々日の石井さんのお茶のインスタレーションの報告は既にサイトに。http://www.reart.net/ArtWork/art20%20Choy/art20J.html彼はタシケントからイスタンブールに飛んだのにすごいなー。私は9月のサヴォアの結果もまとめていないのに。私も頑張ろう。でもや…

リヨンの朱霊たち

岩名さんの映画「朱霊たち」(左のリンク参照)がリヨンのアジア映画祭に公式入選。昨晩上映されました。私から話を聞いてリヨンで研修中のNさんがわざわざ行って下さったのに、会場は満員御礼、彼女は入れず仕舞。かつ監督によると、50人ほどの人との上映後…

東西を結ぶお茶

先日書いたようにウズベキスタンで欠かせないのはお茶だが(イスラム教徒はアルコールを飲みませんから)、面白いのはお茶を頼むと、緑茶か紅茶かをきかれる。緑茶の日本と紅茶の英国のまさにまん中?またまた宏大なシルクロードの世界に思いが馳せてしまう…

ウズベよもやま

私の活動のことばかりだと皆さんうんざりでしょうので、ちょっと雑談。昨日乗合いタクシーのことに触れたが、ウズベキスタンでは町を走っている車の全てが潜在的にはタクシー。手をあげると普通の車が止まる。白タクだが会計は明解。先ず行き先を言って値段…

最後に決めるウズベキスタンスタイル

アシュラのサマルカンドウォークとその後ブハラで奇跡的なスピードで出来上がった枯山水で一応展覧会への作品は完成! 15日にパリから到着した今回のタシケンターレ内の日本キャラバン隊メンバー、石井潤一郎さんと櫻井みどりさんに合流すべく16日の夜行でブ…

サマルカンドのアシュラ

紙漉き工房で編み笠もどきを作ったのはアシュラに町を歩かせるため。着物、草履は旅行鞄に入れたが、編み笠はスペースを取り過ぎた。だがアシュラが顔丸出しで歩くのはフィクションとしてのコンセプトに反する。だから編み笠もどきが絶対に必要だった。さて…

サマルカンドの紙漉き工房

8日にタシケントに着き、翌日の午後サマルカンドに発った。サマルカンドは大昔からのあこがれの場所(とはいっても歴史の勉強をしたり、行く計画も立てたことがなかったが)、夕方大きなモスクの青い壁の下に立った時には本当にはるばるやって来たのだとはじ…

ウズベキスタンの枯山水、パート2

そもそもあまり前知識なく行ったので、土地に着く前にあわててガイドブックを読むのであるが、「ブハラは1世紀前までは水の都で石で組まれた池のハウズが200ほどもあり、そこは人々の集まりの場、お茶を飲み、かつ洗濯、水浴をしていたのだが、水の流れが少…

ウズベキスタンの枯山水

できました! 我ながら感激。それがひとしおなのはゴーサインがでたはずの企画(10月2日参考)だったが、タシケントに着いて展覧会(タシケンターレ08:写真ビデオビエンナーレ)担当者V氏と会うと、「貴男の企画は色々難しい」とスタートポイントに戻って…

誤謬修正

出発前に昔のアパートの隣人F君と話していたら、おかしいと言われた。同じ山でもレマン湖近くはボージュでなくてアルプスだという。確かにボージュはアルザス、フランシュ・コンテの近くのはず。モンブランにも近かったし、、、地図を見て確認、バンブーヘン…

遠征を前に

私はイベントを口実に旅行するだけと思っている人が世の中では多いようだが、そう気楽でもない。まあなんとかなると思っていても、小心者の私は期日が近づくにつつ「ほんとに何とかなるのか?」と結構心配になってくる。その証拠に昨日丸い木の棒を買ってき…

頭は既にサマルカンド

流石にウズベキスタン美術アカデミー?の後楯があるからビザも問題なし、飛行機のチケットももらい、本当に行くのだと言う実感がひしひしと。これで7日発、28日戻りは決まりで、公式行事のはじまる20日までの計画も立てねばならなくなり、半日ほど悩み、決定…

中央アジア大遠征

3月から二転三転した中央アジア、ウズベキスタン遠征が先週から急に具体化しはじめた。7月13日に書いたモスクの前の水のない池に枯山水をする企画も「世界遺産に勝手に触れられない」とかの風前の灯火だったのだが、「池に砂を引けなくても、アーチの前に盛…

スーパーの博物誌(2)

この携帯電話のキーでできた動物、背景にはハンガーでできた動物の骨格の平面図があったりして、リウーさんの博物館の模様が推察されると思われるが、解像度の関係で何でできているかまではっきりしないので昨日はボツにして、もう一つかな-と思いながら昆…

スーパーの博物誌

パリの東に隣接するモントルーユには多くのアーティストが住む(例えばMさん:8月22+23日参考)が、夫婦が自分の家の一部の旧町工場を展示に使って展覧会を催すAPACCという場所がある。私もグループ展に参加したことがあるが、そこで今「スーパーの自然…

庭祭り

今週末は、9月の新学期が始まって少し落ち着いた頃だからか、参加させてもらったメニルモンタンのアトリエオープンとか、色々なイベントが目白押し。かつ先週のサヴォア地方がこんな天気だったら、と思わせる快晴で、行ったことのないパリ市が企画する「庭祭…

La Hune

ラユンヌの名前はかつて(?)文化的界隈であったサンジェルマン・デ・プレと切り離せない。だから間違えてサンジェルマンに行って「何処だ?」と携帯に電話してきた友達もいた。結局遠いので彼は来なかったが、私自身も最初のアポイントメントでは方向違い…

バンブーヘンジ-2

出発直前になって太い竹がないと言われてどうなることかと思っていたサヴォアの企画だったが、順調に終ったのは企画が12の市町村の地域共同体がバックにあり、準備中は土木森林課の職員が大勢動員されしっかりサポートしてくれたから。ちゃんと時間に食堂に…

バンブーヘンジ

一度も行ったことのない土地のためにプロジェクトをたてるのは苦手というか、実は私の方針に反するのだが、かたくなに方針を守って「白紙プロジェクト」を送っても相手にされない。ともかく知らない地方で冒険ができるよう頭をひねる。今回は土地に関するア…

サヴォアにて

先週行ったのはオート・サヴォア(Haute-Savoie)地方のマシリー(Machilly)。ジュネーブとエヴィアンの間の小さな村で、駅員のいない駅に月曜の昼に降り立ったのは私ともう一人のアーティストだけだった。月曜はミーティング等。切り出された竹を見せてもらっ…