Photoshopの威力

フランスの大新聞の一つフィガロ紙上の女性司法大臣ラシッダ・ダティの写真から彼女の指輪が消えた。ショメの15600ユーロのダイヤの指輪だそうだ。この指輪は何ヵ月もしていなくて（最近は同等に高価なシャネルの金の指輪らしい）写真は古いもの。記事の司法官の行革反対の話に関係がなく、彼女が公表しないので誰が父親かわからない子供をお腹にかかえる大臣の週刊誌ネタ（上記の金の指輪など）と一線を画すべくされた判断のようだが、れっきとした事実改竄。チェコの作家ミラン・クンデラの小説の冒頭、粛正された政治家がかつてのセレモニーの写真から消され、帽子だけが残った（？）という話を思い出した（記憶が不確か。多分『笑いと忘却の書』）。スター、サルコジーの下、馬鹿馬鹿しいが笑えない悲劇の国になりつつあるフランスらしい事件でした。