坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

人間嫌い

パリに帰って街を歩く人間を見ていると、オブラックで牛の頭数を数えていた頃が本当に懐かしく思う(たった2週間前だが)。実は殆ど人に会っていない。幸いにして「ご飯を食べにきたら」と言ってくれる人が時々いるので、そういう席で一度に何人もの人とに…

ジャクリーヌを悼んで

サンフルールに滞在中、Pさんからの電話メッセージで9日の晩にジャクリーヌが亡くなったことを知らされた。彼女は私がパリに来て1年目に始めたパリ市のアトリエの先生。髭をそらないので男か女かわからない風貌だが、とても優しく思いやりのある女性だった…

アシュラの草履

アルプスでは企画者と参加アーティストの事前の了解に大きな隔たりがあり(6/11)、逆に宿舎では夕食時に不満を言い合って逆にアーティストは一致団結。かつ食事にうるさい人が多くて毎日皆が腕をふるい、私なんぞは出番がなく野菜を切るかサラダドレッシング…

I wish I had no face.

パリに戻ってはや1週間。掃除洗濯、それに写真のまとめ、英仏版ホームページにも数枚写真掲載してアップデート、そして新たなプロジェクト探しの資料製作、、、とそこまではよかったが、再三人から誘い(?)がかかったFacebookなるものにかかわったのがいけ…

オブラック-訂正

オブラックに興味をもったYさんと話していたら、19日の記載で私の泊まった小屋の近くのサントウルシーズ(Saint-Urcize)とナスビナル(Nasbinals)とを混同して書いたことに気がついたので修正(19日の記載も同時修正)。コンポステル巡礼路にあって有名なのは…

オブラック(続)

オブラックでは牛の群れの動向を観察する以外にもっと実益のある楽しみもある。例えばハイキングに出かけて、歩くのをおろそかにして道端にあるブルーベリー(写真)やフランボワーズを採っては食べること。狂犬病にかかった野狐の小便がかかっていると我々…

あこがれのオブラック

カンタル、ロゼール、アヴェロン県はフランスの中でも超田舎の人口過疎地帯なのだが、オブラック(Aubrac)はその3県の境界に位置する田舎中の田舎。その中でも私のお気に入りはナスビナル(Nasbinals)村(ここの教会はル・ピュイからのポルトガルのコンポステ…

カンタル事後報告-2

もう一つのわかる人のみがわかる私の牛の秘密は、耳についたラベル。このラベルは狂牛などの疫病を管理するための牛の身分証明書で、一頭に一つ、行政上厳しく管理されており、借りることさえ不可能と言われていたのだが、「本物が欲しい」という私の要望に…

カンタル事後報告-1

やっとパリに戻ったのでのサンフルール(Saint-Flour)のその後をご報告:牛の骨組みの腹部に丸太を2本を仮止めし、10日金曜午後、技術係の人と4人がかりで牛乳パック牛を観光案内所の隣から市街のアジアル広場へ移動。これは牛を運んで市内を練り歩くことに…

カンタル便り2

火曜日には地方新聞に記事が載り、その所為か口コミからか牛乳ボトルなどを持ってきてくれる親子も現れるようになり多少「参加型アート」としての面目を保つようになった。頭をつくったので人々の関心を容易にひくようになったことも事実。所詮「動物ものは…

カンタル便り

カンタルのサンフルールは中央山塊とはいえ千メートル弱、かつ町中だから、アルプスでの制作サイト(2100m)の高山に慣れた体には暑さがこたえる。 ここでは昨年カンヤ村に応募し落選した「動物もの」の自信作、乳製品の容器で作る牛の企画が採用され、この…