カンタル事後報告－１

やっとパリに戻ったのでのサンフルール(Saint-Flour)のその後をご報告：

牛の骨組みの腹部に丸太を2本を仮止めし、10日金曜午後、技術係の人と４人がかりで牛乳パック牛を観光案内所の隣から市街のアジアル広場へ移動。これは牛を運んで市内を練り歩くことになるのでビデオを撮ろうと思っていたのだが、作品設置などで奔走する技術班が指定時間どおりに来なかったので撮ってもらえる人がなく失敗。広場に置いて眺めてみると作っていたときの感じよりも威風堂々。このあと設置した牛をいぶかしがって犬が吠えだして傑作だったのだが、大笑いしている間にビデオを取り損ねた。ビデオを撮るという習慣がないから致し方ないがプロモーションビデオにはぴったりだったので残念。犬に吠えられたのは人に褒められたのより評価の信憑性が高いとおおいに満足。実は注意力緩慢な「人間」の方は学校が近くにあるので学童の学期末作品と思い込むむきが多いようである。

運搬用の丸太を取ったあとの腹部を牛乳パックで覆う時間がなく、乳牛のポイントの乳部はちゃんと作ったが、腹は開きっぱなし。だれもかがんで覗く変わり者はいないだろうと食事時に話したら、「俺たち（アーティスト）は覗く」との意見。確かにそうなので覗き込んだ人には腹の下に「時間切れで未完成、失礼」とのメッセージを入れた。