坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

保険屋にも見放され、、、

5月6日に書いたように私のアトリエの大空間は地下にあるので、水周りのアクシデントがあると水が入ってくる。4年間に3度も害を受けたのだが、数日前保険屋から契約の一方的破棄を告げる書留を受け取った。こんなことは聞きはじめ、何かの間違いだと思っ…

時差ボケ

夏時間から冬時間に切り替わった。日曜日の午前3時が2時に。「芸術の秋」だからいろいろ催しがあって、日曜の夕方友達の展覧会に出かけた。久しぶりに出会った知り合いが突然奥さんに電話、「Eizoと一緒だから帰りは遅くなる、晩御飯はいらん」。まだ6時…

飛行機雲

コンコルド広場を通ったらこんな螺旋を描いた飛行機雲が。アートフェアのお陰で「現代アートは社会通念を乱し限界まで押し進める」というかっこいいけど空白な台詞(何が社会通念で何が限界なんだ?常識のない美術評論家が引いた勝手な線にすぎない)を何度…

ロー・バジェット

初めてロー・バジェットのフライト・チケットをインターネットで買った。この手では最大手のアイルランドのライアンエアー。もっと前に買うともっと安いらしいがローマまで片道約15ユーロ。安いなあと感心して次のページへ。空港税が40ユーロ。小さな飛行場…

芸術の秋

FIACというパリのアートフェアが開幕した。今年はグランパレが改修工事を終わって始めて行われるからか大々的でルーブルの中庭にパート2(若手作家)があり、この2ケ所を結ぶチュールリー宮殿の庭には数々の彫刻が配置された。かつこのパート2に外されて…

蘇ったフラン

フランといってもフラン、マカロンではありませんよ(そういう類いの好きな読者の方には今日はわかりやすい話題)。お金のフランです。モノプリ(スーパー)に行ったらロックフォールチーズ入りソーセージ(本場物)が割引きで5ユーロが何と3Fになっていた…

ジャック・シラク

昨日今日とジャック・シラクが秘書官から大統領になるまでの全4時間のドキュメンタリーが放映された。昨日が82年のミテラン当選まで。今日はそれ以降で、私がフランスに来てからの歴史を辿ってくれたようで懐かしいような気もしながらみていたが、シラクの…

日本漫画を読むフランスの謎

昨日書いたように今は大ブームの日本の漫画だが、私がパリに来た83年頃はテレビで放映されるようになった日本アニメが「暴力的で絵もぞんざい」と酷評を受けていた。確かにフランスで「BD」と呼ばれるものはストーリー性が高く絵が克明に描かれ、作家も1年…

日本漫画を読むフランス

観光に来た叔父夫婦がパリに着くのでホテルに何度も連絡するのだが電話が繋がらない。フロント、部屋の留守電、ファックスでメッセージを残し家で待機した。暇だからTVをつけたのだが土曜日の晩は面白いものは何もやっていない。ラジオをつけたら何と手塚治…

古きものは切る

フランスは古き町並みを残している割に、技術的な面では古いものを一挙に切り捨ててしまう。例えばウェブサイトでも私のような古いマシンかつ低速回線だと昔はアクセスして買い物ができたのに、今や何ももできない。周辺機器も売っていません。80年代私が来…

ダン・フラヴァン

「白夜」のときに書こうと思ってそのままになっていたダン・フラヴァン。現代美術館に行って蛍光灯が飾ってあるのを見たことがありませんか?彼の作品です。全然面白くないし、蛍光灯をただ並べるだけで、昨日書いたような「同じことを手を替え品を替え」の…

本当に活躍する作家とは?

「売れっ子なのにどうやって長篇ボリウッド映画を見ているのだろう」と私が首をかしげた御近所のアーティスト夫婦(9月24日参考)から案内が来て驚いた。奥さんはこの秋、個展が、パリで2ケ所、それにナントとオルレアンで、グループ展はポンピドーセンタ…

バラ色の将来

昨夜社会党の大統領選候補者3人のテレビ討論会があった。こういうの(党内候補者選びの段階で)はフランスでは始めて。討論会といっても候補者どうしが口論をするのではなく、司会者との応答のみ。40分程つきあってしまったが、3人の誰になっても環境政策…

個展疲れ

3夜連続よーく寝たのに眠くて仕方がない。普通の人には展覧会の準備など絵を持って行って架けるだけの簡単なことと思われるだろうが、一応前もってスペースを見て考えてはおくものの、その場で並べてみないと何をどう展示するかは決まらない。だから当然展示…

ブリュッセルの個展(2)

先日の個展の写真の前景、子供が見ているのは私があぶり出しドローイングをするのをYann Dedet ヤン・ドュデさんが取ってくれたビデオ。ループにしていつも流しています。個展疲れがでているので今日も簡単に。

ブリュッセルの個展

日12日の夜にオープン。絵と炙り出しで、展示は素晴らしいですが、来た人は足を入れれば指折り数えられる程で寂しいオープニング。2月から始めた新しい画廊なのでまだまだ暗中模索状態? 千人近い人にメールを送っているらしいがそれで何十人も人がくると思…

レンタルのカングー

心配で積み荷実験までしておいたカングーだったが、レンタルのカングーはボディーに傷をつけないように四方が木で覆ってあり、かつ運転席との間に仕切りも作ってあって一回り小さくなっていた。車輪部分のでっぱりもそれをしているから、本当ならすっぱりと…

ヤコブの梯子

白夜翌日、悠長に白夜のことなど書いているが、実は明日絵をベルギーまで運んでもらうので準備(絵を出してみていると選択の問題や、ちょっと触りたくなったりでなかなか梱包できない)、それに本の企画のことで信用できる校正者の友達にも会うので文章を見…

白夜

昨晩はNUIT BLANCHE(白夜と徹夜の両方のいみがある)という催し。現代美術を身近なものにという提唱で夜が暮れてから明け方まで野外で色々な作品の展示がある。夜間展示なので基本は光り物、当然ながらビデオのプロジェクションが多い(今やこれが現代美術…

一本3500万円のワイン

私の聞き間違えもしくは計算し間違えでなければ1945年、つまり終戦年度のボルドーワイン、ムトン・ロチルドがアメリカの競売で3500万円で売れたそうな。グラス一杯500万円ぐらい?こういうのをさっと飲み干すのは世の中をバカにしきっていて気持ちがよいのか…

ダメもとプロジェクト

ダメもとだから簡単にと思っていたが、プロジェクトをでっちあげるのは意外に時間がかかる。日本に帰っていたので出すのを忘れていた「公募」(?)が3つもあった。全部「ダメ」そうなのでやる気が起こらなかったこともあるが、全て来週締め切りであったの…

お金持ちのコレクション

ルイ・ヴィトングループの社長のアルノー氏が自分の現代美術のコレクションの美術館の建設を発表した。建築はスペイン、ビルバオのグッゲンハイム美術館を設計したフランク・ゲーリー。フランスにはこの人を越すピノーという金持ちの経営者がいて、彼はセー…

倫理なき時代

実験をしたのにカングーはまだ小さく見える。変だなー。一昨日の晩に舞踏ダンサーであり映画「朱霊たち」の監督の岩名さんと夕飯を一緒にしたのだが(9/27-28参考)、映倫の話になった。映倫の検査はもちろん、その後の映倫マーク使用の度にもお金が取られる…

フランス人の気楽さ

今月の私の大イベントはブリュッセルでの個展。久しぶりに絵でピュアーに勝負します。高い絵は売れないよと画廊に釘をさされているが、小品ばかり並べられないから大きな絵も持って行く。輸送は知り合いでパリ・ブリュッセルを行き来している人がいたので、…