坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

本当に活躍する作家とは?

「売れっ子なのにどうやって長篇ボリウッド映画を見ているのだろう」と私が首をかしげた御近所のアーティスト夫婦(9月24日参考)から案内が来て驚いた。奥さんはこの秋、個展が、パリで2ケ所、それにナントとオルレアンで、グループ展はポンピドーセンターやケルン・メッセ、パリ・フォト、それにドイツとアメリカ、総計10ケ所でほぼ同時に展覧会がある。この活躍ぶりはすごい。私が時々出すニュースで「私が活躍している」と勘違いされる方もいるが、「本当に活躍する作家」とはそんなものではないのです。でも一つの個展だけで疲れ果てる私はそんなことになったらどうなるのか??? インド映画の長さにもついていけないし、現状が分相応というところか。

昔は彼女夫婦に朝市のギーの店(8月6日参考)で偶然会ったりもしていたのだが、これでは最近会わなくなったのは無理もない。この超活躍アーティストとは? 写真家のオノデラ・ユキさんです。でも彼女の本当に凄いところはただ引っ張りだこというだけではなく、毎年個展で新しいアイデアをだしてくるところ。「現代美術作家はたゆまなく自ら問題提起して」などとかっこいいことをよく聞く割に、現実に有名作家がしていることはいつも同じこと(自分のトレードマーク)を手を替え品を替えという感じですからねー。