坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

実話クルーズの騎士

決まったスタイルのない坂田英三とはいえ、懸命なる読者の方は私が騎馬像を造ったことに疑問を感じられるに違いない。実際これは私も理屈を付けがたい作品なのだ。アイデアのそもそもはブルターニュ地方の「逆流」というテーマで、川、池の水面に作品を作る…

クルーズの騎士

組み立ての都合のために裸だった部分(地面に打った金属バーに固定せねばならなかった馬の足など)をオレンジのプラスチックで覆ってお昼過ぎにできあがり。像のタイトル、正確には、後にある史跡のブリディエ(Bridier)の塔にちなんで「ブリディエの騎士」と…

クルーズの現実

今日は運送屋さんとクルーズ(Creuse)地方へ騎士像を運ぶ日だったが、政府の退職年金制度改革案反対で久しぶりに大規模なストが見込まれているので、昨日の夜にトラックに像を入れ、今朝何と5時に出発!朝8時半に現地に着いたので1日中仕事をすれば夜7時…

エルズルムの作品

前回の写真でも分るように、エルズルムのシンポジウムでは「大蛇シリーズ」を描いた。このシリーズは普通1年に一つしかできない。自分のアトリエでは色々なモチーフの区画をマスキングテープで保護しつつ、相互の色のバランスを見て試行錯誤、だから非常に手…

シンポジウムの毎日

エルズルムのシンポジウムの毎日がいかなるものだったかというと、昨日写真のホールに大勢の人(大多数は学生)が訪れ画家が制作するのを見るのであるが、困ったことには多くの人が写真を撮りたがる。思案中でも「写真を撮るから描いてくれ」とか、製作中で…

画家のシンポジウム

シンポジウムなどというと何か学術的に思われるが、語源となる古代ギリシャ語では「一緒に酒を飲む」ということらしく、アーティストのシンポジウムなどはまさにその枠をでない(トルコはイスラム国なので昼間からビールを飲む訳にはいかなかったが、、、)…

懐かしのエルズルム

先月のエルズルムのシンポジウムに参加したブルガリアの画家から写真が送られて来た。パリに戻って以来色々なことがあったので、2週間前までのトルコ滞在が遥か昔の事のように思われる。友人Mさんの病状は油断を許さぬまま、高齢の御両親の心労は察してあま…