坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

バチカン広場のシレンチョ

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水曜日の夜8時のTVニュースをつけたところ、コンクラーベが終わり、もうすぐ新法王が姿を現すというので、ニュースキャスターと専門家が今か今かと待ちわびていた。微分係数の世界(2/15)で書いたように「法王のことなどに誰が関心あるの?」と日頃思っている私だから「もーう、わざわざニュースの時間に合わせなくてもいいのに。またしてもカトリック国たろうとするメディアぐるみの虚構だ」と不満をかこちつつご飯を食べながら見るともなく実況中継を見ていたら、意外に感動してしまった。それは新法王の名が告げられたとき一斉に歓声が上がると思いきや、サン・ピエトロ広場が一瞬シーンとシレンチョ(沈黙)したからだ。おそらくアナウサーは数名の本命候補の名前しか覚えていなかったのだろう、「誰って言いました?」とスタジオも一瞬うろたえた空気が流れたが、さすがにバチカン専門家は分かり、「大司教なのにブエノスアイレスの普通のアパートに住み、毎朝早朝バスに乗ってスラム街に通う人だ」などと述べ(それだけでもエライ!)、新しい時代が始まるような希望的発言が続いた。かつ大衆の前に現れた、名をアッシジのフランチェスコにあやかった新法王は「先ず私の為に祈ってくれ」という異例の黙祷(私は何のこっちゃと思ったが、専門家によると「自分を大衆と同等の位置に置いた謙虚なる態度」ということ)を行い、私はびっくりしてしまったのだった。

一夜明けるとアルゼンチン独裁政権との関係が翳りないものではないことなど取沙汰されていたり、、、基本的にはそれほど興味がないので探索しませんでしたが、フランチェスコの名を汚さぬようがんばってほしいですね。(写真は2006年12/1付けの懐かしの「霧のアッシジ」を再掲載しました)
私の場合は謙虚にも何もならないが、最近運勢が悪いので、皆さん「私の為にも祈って下さい」ね☺