坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

パリはバカンス

まだ7月だからと油断していたら世の中は完全にバカンスになっていた。ちょっと特殊な道具を切らせて13区の近所の新しい画材屋へ言ったが休み、自転車で12区の大きな画材屋グラフィグロに向かうがシャッターが下りている。その近くの店は絵専門で私の探してい…

中央アジア大遠征プラン

蟹江の家に友達アーティスト2人を招く話、助成金を6月に締切りのあった野村財団に申請していたのだが落ちた。2人ともなかなかいないほどの良いアーティストなのに。残念。それにたいし7月14日に書いた大遠征プランはJ基金とP財団の助成が一応決まっているが…

So British !

懐かしのジュリー・アンドリュースを見に行ったのは金曜の夜に英国大使館に行ったからかもしれない。大昔ユネスコ統計局で少し働いた時に同室だったJさんの引退記念カクテルパーティー。行って驚いたのは大使館の庭にグリーンのテニスコートがある! ローン…

痛快娯楽映画

Gさんの家で黒澤明の遺構の脚本を映画にした「雨あがる」のDVDを見た話をしたら、Sさんが猛暑の日本ではNHKで黒沢の特集をしているという返事をして下さった。所謂黒沢の名作には入らないのだが、私は「隠し砦の三悪人」という映画を過当(?)に評価してい…

ピアノの上の大蛇

そもそもアルデッシュ地方のGさんの家に伺ったのは、音楽家のGさんが蛇の絵を買って下さり、それが御覧のとおりピアノ室に飾られたから。この絵を見ながらコントラバスを弾くとインスピレーションが湧くと嬉しいことを言って下さる。Gさんは最近映画俳優とし…

不思議な白茄子

水浴場の近くに農家直売の八百屋があり、新鮮で美味しい野菜果物が買える。値段もパリの半値。田舎暮らしを選んだGさんの選択が頷ける。当地で栽培しているものだけだから、バラエティーに限りはあるが、御覧のように白茄子という不思議なものもある(アルデ…

岸壁の上から

水浴場に岩が迫っていたが、岸壁の上へ登ると渓谷が絶壁に挟まれていることがわかる。登ると言っても石灰岩の大地が川に食い込まれたのだから周りの村とほぼ標高差なし。だから家族連れで簡単に歩けるハイキングコースだが、御覧のように足を滑らしたら何十…

バカンスの醍醐味

バカンスの醍醐味は何もしないこと。朝10時過ぎに起きて朝ご飯、だらだらして昼ご飯に直行、そして昼寝をして夕方に川へ泳ぎに行き、帰ってきて夕御飯、そして夜中過ぎまで夕涼みをしながら歓談、この生活が繰返される。 勤勉なる日本人をドロップアウトした…

涼しいパリばて?

最近余りブログの筆が進まないのを心配して下さるメールをいただいた。ありがたいことです。さぼりの原因は、世の中(パリ)の夏休みムードにある。私の生活は夏休みでもなくても変わらないのだが、一般の人は時間に余裕があるので晩ご飯に誘ってもらったり…

砂かき

実は3月から二転三転でどうなるかわからない(でも最近可能性が高まってきた)中央アジアへの大遠征の話があるのだが、シルクロードの街のモスクの干上がった池に砂漠の砂をひいて、その上に砂庭の要領で砂紋(波紋)を描くということを考えている。坊さんは…

変わった展覧会

マレ地区のスイス文化センターで変わった展覧会が開かれている。スイスのJohn Armelderという抽象画家の展覧会なのだが、彼の絵は1点だけ。それを飾るために(?)フランスの有名なインテリアデザイナーのジャック・ガルシアにブルジョワサロンを作らせてし…

10秒の会見

ポンピドーセンターの書籍売場の担当者は私の本をぺらぺらと捲り、すぐにいらないと言った。その間5秒、長くみても10秒。こういう目に合わされると出版者のパスカル君が嫌になるのもわかる。文句ばかり言わずに、たよりなくても気に入ってくれる人を大事にし…

私の夢

来る9月24日にラユンヌ(La Hune)という画廊で自分の本の紹介(サイン会)をすることになっていて、印刷のあがったカードを持って行ったのだが大ショック、日にちを間違えていた。いつもの私の勘違いではなくて画廊側の完全なミス。次の個展のオープニングの…

カバ夫人の謎

日曜日のカバ夫人とのデートはカルチエ財団のセザール展のオープニング。財団の建物を設計したジャン・ヌーヴェルが展示企画をしたのでピカピカ頭の彼の前にジャーナリストが群がっていた。意外に全然凝っていない普通の展示。小回顧展だが、ペンキをバケツ…

カタツムリの謎

グレウーは川が洪水するほど雨が降ったからカタツムリは例年に増して多かった。彼らはともかく上の方に登りたがる。写真のように何かの天辺に集まり、仲間のカタツムリの殻の上にまで登って変な塔を作ったりする。私の読んだ本によると灼熱地獄と化した砂地…

新しい陰陽サークル

これが新しい陰陽サークル。私の趣味ではきれいすぎるのだが、、、たまには良いでしょう。 ところで昨年の私がバカにしていたカバは、泊めてもらった作家の親戚の話では、パリのお金持ちが公園で見て電話、高い値段で売れたそうである。ほんとにもー、おそろ…

肝心の作品

ところで肝心の作品修復だが、、、陰陽サークルは芝生が伸び見えないと言われていたが、雑草に背を越され、ヒナゲシが咲いたりして、確かに気をつけないとわからない有様だが、一度見えるとはっきり見える(写真)。自然に半分戻った牧歌的味わいで、自分と…

カランク

マルセーユの東海岸からカシス、シオタにかけてカランク(calanques)と呼ばれる、幾つもの深く刻み込まれたような入り江の海岸が続く。マルセーユもシオタも産業港だから、その間にこんな秘境ともいえる地帯があるのは不思議。雑誌やテレビで紹介されるたび…

旅行から戻って

旅行から戻ってみると小包が来ている。郵便が民営化したから最近は色々な会社の宅急便サービスがあるが、不便極まりない。今回はGLSという宅急便だが不在通知に再配達のため電話せよとある。この電話が通話料約200円+1分50円、かつ何分も待たされる。明日配…