カタツムリの謎

グレウーは川が洪水するほど雨が降ったからカタツムリは例年に増して多かった。彼らはともかく上の方に登りたがる。写真のように何かの天辺に集まり、仲間のカタツムリの殻の上にまで登って変な塔を作ったりする。
私の読んだ本によると灼熱地獄と化した砂地の地面をさけるためということだが、X君は繁殖の為だということを読んだことがあるという。この狂乱的な重なり具合を見るとその説の方があたっていそうだがどうだろう？　確かに私の作ったカタツムリの木には小さな子供のカタツムリも一杯ひっついていて気味の悪いところもあった。

パリに来たカタツムリは新しく直した木の下に置いて来たが、私のように孤独癖があったのなら、あんな集合住宅のようなところに戻されて辟易しているかもしれない。