坂田英三 旧ブログ

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カバ夫人の謎

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日曜日のカバ夫人とのデートはカルチエ財団のセザール展のオープニング。財団の建物を設計したジャン・ヌーヴェルが展示企画をしたのでピカピカ頭の彼の前にジャーナリストが群がっていた。意外に全然凝っていない普通の展示。
小回顧展だが、ペンキをバケツから流しだしただけの状態から型をおこしたシリーズ作品(エクスパンション)の鉄製で錆びたものが一番面白くて、物をプレスでつぶしたコンプレッシオン(これもエクスパンション同様60年代の作品)を90年代にちょっと趣向を変えて焼き直したシリーズは全くの駄作と言うことでカバ夫人と意見があってしまった。やばい! 他にもセザールの作品に関するコメントだけをきいているとどうしようもない作品を作る人とは思えなくて、、、何か変だな-、誰の目にも明らかなことというのはあるからいいのかな?
旦那用に庭で配られたキャンディーを貰い、子供の夕飯の準備をしなくてはとそそくさと帰るごく普通の奥さんだったが、これが50を過ぎるとルイズ・ブルジョワに変身!ということはいくらなんでも絶対ないよなー。でも世の中にはカバに羽が生えて飛んでいるというおぞましい玩具も売っていたような、、、(あれは牛だったか?)。悪趣味は一つの売れ筋というのが今日の結論でしょうか。