坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

痛快娯楽映画

Gさんの家で黒澤明の遺構の脚本を映画にした「雨あがる」のDVDを見た話をしたら、Sさんが猛暑の日本ではNHKで黒沢の特集をしているという返事をして下さった。所謂黒沢の名作には入らないのだが、私は「隠し砦の三悪人」という映画を過当(?)に評価している(皆さん見て下さい)。ただの痛快活劇だが、なかなかあそこまで痛快なのはない。スターウォーズはこれを真似たらしいが、こっちのほうは良く知らない(見たことはあるはずだが「隠し砦」のように大笑いした記憶はないのだが、、、)。

そして今日はシネマテックでお昼から、「隠し砦」に劣らずよくできている、ブレーク・エドワーズ監督、ジュリー・アンドリュース主演の「ヴィクター/ヴィクトリア」を見る。こちらは喜劇だから最初から最後まで笑いづめだが、このジュリー・アンドリュースがドラッグクイーンを偽る話、何故舞台がパリなのかねー?と初めて疑問に思った。懐かしのジュリー・アンドリュースはどうしているのだろうかとインターネットを見てみたら、近年もディズニー映画に出て健在らしいが、英語ウィキペディアによると欧米では彼女はメリーポピンズなどの「みんなのお母さんお姉さん」的イメージと「レスビアン」のイメージを両方アピールできるキャラクターだったらしい。彼女自身はブレーク・エドワーズと結婚し子供もいるので前者が本当に近いと思われるが、「サウンドオブミュージック」は同性愛者のイコンだとも書いてある(ちなみに日本のウィキペディアにはそういう記述はない)。うーン、どういう風に見ればそうなるのか? わかるかどうかしれないが、子供のいる人からDVD借りて今度そういう視点で見直してみようかな。

実は今日の午後は郊外のお城で開かれている現代アート展へピクニックを兼ねて行くという予定だったのだが、アトリエの大時計が微妙な時間で止まって、集合に遅れた。痛快喜劇のほうが現代アートよりよっぽど健康的だから、多分これでよかったのでしょう。