坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

#ヨーロッパ

オブラックの宵

苦手というか、技術にあまり詳しくないビデオの編集をしてすっかり疲れて、昨晩ぼけっとテレビを見ていたら何とフランス人も何処かよく知らないオブラック地方が2度も紹介された。特に第二は知合いが出て来てびっくり。サン・トゥルシーズ Saint-Urcize で…

Aubrac in my mind - 2

オブラックでは昨日の写真の牛が主役。食肉牛鵜として有名で、パリのビストロでもオブラック肉ステーキとメニューに書いてあることもしばしば。この牛たちが生えてくる草はなんでも食べてしまうので高い木が育たない、地平線から飛び出した樹木は岩と岩の間…

我が心のオブラック

2009年7月の記載したオブラック Aubrac だが、私の憧れの地だから写真を1枚。ここには普通の(?)意味では何もない。だから普通の観光客は退屈してすぐ逃げ出してしまう。標高1200mの高原の山歩きと言ってもご覧の通り真平だからスポーツマンは退屈し、こ…

さらば 地中海

今ニースからパリに戻るTGVの中、いつもならマルセーユ近くのシオタの奇岩の見えるあたりまでのんびり景色を眺めているところだが、朝泳いだ所為か、あるいは昼食の「モレスク(ムーア人)」と呼ばれる、アニス(ウイキョウ)酒とアーモンドシロップを水で割…

充実したボンソンの日々

ボンソンに着いたのは先週の水曜日の夕方だったが、その晩すぐに私が展示するというスケジュールになっていた。そして木曜の夕方は関係者(特に会場を守るボランティア)のための見学ツアー、そして金曜日がオープニングで、私はキス集めをし、土曜の午後は…

南仏めぐり

今写真のボンソンという、ニースから内陸に入った小さな村にいる。ここに住むP君の紹介で来る7月に行われるフェスティバルに誘われたのだが、3月頃に企画責任者から電話があって以来音沙汰がなく、あまり内容がわからないので、マルセーユとニースの間のヴ…

プロヴァンス行き

今朝は焦った。7時7分のTGVに乗るにに目覚ましを6時に掛け、余裕でお茶とパンを食べていたら、あっという間に時間が経ち、最後に札入れが見つからなかったりして、山歩き用の靴の紐も結ばず地下鉄までゴロゴロ鞄を引いて疾走、何とか間に合った。 この列…

ブルターニュのシンポジウム(1)食卓篇

シンポジウムの語源は古代ギリシャ語で「一緒に酒を飲む」ということだというのは既に昨年6/17にトルコの画家シンポジウムの件で書いたが、ブルターニュのシンポジウム(8/1+4参考)はなかなかの会食スケジュールだった。開催地はブルターニュ北海岸(実は昔は…

あこがれのオブラック

カンタル、ロゼール、アヴェロン県はフランスの中でも超田舎の人口過疎地帯なのだが、オブラック(Aubrac)はその3県の境界に位置する田舎中の田舎。その中でも私のお気に入りはナスビナル(Nasbinals)村(ここの教会はル・ピュイからのポルトガルのコンポステ…

岸壁の上から

水浴場に岩が迫っていたが、岸壁の上へ登ると渓谷が絶壁に挟まれていることがわかる。登ると言っても石灰岩の大地が川に食い込まれたのだから周りの村とほぼ標高差なし。だから家族連れで簡単に歩けるハイキングコースだが、御覧のように足を滑らしたら何十…

バカンスの醍醐味

バカンスの醍醐味は何もしないこと。朝10時過ぎに起きて朝ご飯、だらだらして昼ご飯に直行、そして昼寝をして夕方に川へ泳ぎに行き、帰ってきて夕御飯、そして夜中過ぎまで夕涼みをしながら歓談、この生活が繰返される。 勤勉なる日本人をドロップアウトした…

スズラン祭りの不思議

5月1日には一般の人が街角で、スズランを売っている。それも半端な数ではない。メーデーで閉った商店街では数メートルおきに誰かテーブルを出している。TVニュースを見ていると森に行って採って来たことになっているが、これほどの人たちが森の湿地帯に分け…

山頂にて

「もうフランスに未練がない」というようなことをブログで書いているので、読んでくれている友達に「英三さん、日本に戻るつもり?」と聞かれたが、そういうつもりでもないんです。サルコジーのスローガン「もっと仕事してもっと稼ごう」が蔓延るのは日本、…

サン・ペレ・デ・ロデス

ダリよりも興味があったのは標高520mの海岸から遠くない山麓の上にある、主に10~11世紀に発展したベネディクト派の巨大な修道院のサン・ペレ・デ・ロデス。山の頂きには城跡もある。昔廃虚の写真を見て感動した覚えがあるが、1989~99年にかけて大修復が行…

カダケス

カダケスはフランス国境に近い地中海岸のピトレスクな港町。地中海岸はフランス側もスペイン側も観光開発が進み過ぎて巨大な別荘アパートばかりの無惨な有り様になっていることが多いのだが、カダケスは蛇のようにくねった山道を越えて行かねばならない不便…

お薦めしないボーベ空港発フライト

ところでローバジェットのライアンエアーだが、ボーベ空港行のバスは野外の駐車場発で雨天や寒い時期には悲惨、空港は変なおばさんが仕切っていてフライト毎に並ばされて立ちっぱなし。この税関前の長蛇の列まで私はつきあったが、フライトロビーも椅子がな…

霧のオンブリア

今度は予定通り(?)フィレンツェからローカル線でオンブリア地方へ。伺った夫婦宅の家は聖フランシスコ所縁のアッシジの近く。アッシジのバジリカにはジョットの聖フランシスコの生涯を描いた大壁画があるので大昔から行こうと思っていたのだが、そうこう…

白夜

昨晩はNUIT BLANCHE(白夜と徹夜の両方のいみがある)という催し。現代美術を身近なものにという提唱で夜が暮れてから明け方まで野外で色々な作品の展示がある。夜間展示なので基本は光り物、当然ながらビデオのプロジェクションが多い(今やこれが現代美術…