坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

芸術の秋

FIACというパリのアートフェアが開幕した。今年はグランパレが改修工事を終わって始めて行われるからか大々的でルーブルの中庭にパート2(若手作家)があり、この2ケ所を結ぶチュールリー宮殿の庭には数々の彫刻が配置された。かつこのパート2に外されて怒った画廊がその近くのエスパース・カルダンでオフを開催。友達のF君の画廊がこれに参加しているから一緒に行った。少し驚いたのは、昔はアートフェアと言っても各画廊は個展形式あるいは展示するものを絞っていたと思うが、今やスーパーマーケット。展示品の傾向はばらばらで画廊の傾向もつかめない。F君は自分のまともな作品の横で流行りのサイケ調のどうしようもない絵が売られていて(同画廊スペース)めげていた。一目置かれている画廊なのだが、彼はもう関係を断つつもりでいるらしい。F君は良い作家で、私よりよっぽど活躍している(19日付けのオノデラ・ユキさんにはかなわないが)ので順風満帆かと思っていたらそれなりに苦労が多いようだ。