ダメもとプロジェクト

ダメもとだから簡単にと思っていたが、プロジェクトをでっちあげるのは意外に時間がかかる。日本に帰っていたので出すのを忘れていた「公募」（？）が３つもあった。全部「ダメ」そうなのでやる気が起こらなかったこともあるが、全て来週締め切りであったので、個展の準備でそれどころでなくなる前に一気に書き下ろした。文章そのまま仏人のチェックなしで送ったので「ダメダメ」かもしれない（フランス人の文章添削好きは昔述べたとおりですので）。
一番阿呆らしくて駄目そうなのは南仏のグレオーという温泉町の野外彫刻展への企画。ここの村の水は、旦那に飲ませ、だめなら御婦人は卵を二つ持って山の上の礼拝堂まで持って行けば願いが叶えられるという「子宝の水」という言い伝えがある。そこで私の提案は、昔遊園地にあったような写真撮影用のセット。卵を両手に持った妊婦の絵のセットで顔の穴から人々は自分の顔を出して写真をとる。その度にカンヤで使ったハイテクボイスレコーダーでまたまた奇跡の水の説明（歴史および科学的分析）が流れる。これが「野外彫刻展」で選ばれれば、選んだ方も大したものだ。