カンタル事後報告－２

もう一つのわかる人のみがわかる私の牛の秘密は、耳についたラベル。このラベルは狂牛などの疫病を管理するための牛の身分証明書で、一頭に一つ、行政上厳しく管理されており、借りることさえ不可能と言われていたのだが、「本物が欲しい」という私の要望にボランティアのAおばさんの尽力で手に入った。これは農業関係者にはまさに「ビックリもの」なのである。

11日土曜の午後にアーティスト各人が自らの作品を説明するツアーがあって、これにて私の義務はすべて終了。晩には教会での地方の現代美術コレクションの展覧会のオープニングとかダンスとかのプログラムが並んでいて、結局土曜もゆっくり休めなかった。ちょうどMさん時を合わせたようにサンフルールの南方のオブラック地方に１週間山小屋を借りて誘ってくれたので、日曜午後に出発。山小屋に着くとMさんの家族は草の上で昼寝の最中。一緒に横になるや否やグウグウ寝込んでしまって皆を驚かした。