坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

ああ疲れた

ああ疲れた、というか疲れ過ぎて激し頭痛と嘔吐で1日半寝込んでしまった。
木曜から身体の痛みと微熱で調子が悪かったのだが、金曜日は休息、立ち直ったところで土曜日は私には珍しい過密スケジュール。アルプスの企画(6月後半に掲載)で車の運転および制作のアシスタントをしてくれたC娘が上京したので、クレヴー村の山小屋で泊まったパリ組を私の家に招くことにした。結構大変なレジデンスだったのでアーティストは団結し、その後も皆さんと仲が良く、夏以降もう3回も会っている。順番からしてもC嬢歓迎の理由からも私の家でだったのだが、私は土曜日の午後はFMラジオに出ることになっていたので、この日だけは避けたかったのだが他の人全員の都合が土曜日が良かったから仕方がない。私は大勢の人に料理するのに不馴れだし、かつレパートリーが乏しいからかなり悩んでしまう。今回もデザートなどは前夜考えた「発明品」。思うようには上手く行かなかった(アイデアに比べると大失敗)が、即興好きのアーティスト達だからまあなんとか食べてもらえた。
ラジオの方も初体験、聞かれそうな質問を想定して向ったものの、それこそ即興好きの司会者に翻弄された。「おしゃべり」という専門外での即興は難しい。
日曜は2時から、10月20日に書いたヤン・デデ (Yann DEDET)さんの映画特集。4時半からは私を撮った映画も上映され(観客数はヤ-プ君の映画(22日記)ほど寂しいことはなくてよかったが、自分の作品ではないのに緊張)、かつこれも質疑応答という慣れないものあって、、、。
そして最後は9時から2002年制作のヤンさんの長篇作品"Le pays du chien qui chante"(歌を唄う犬の国)の上映。数年前TV放映された時一部見た時は全く話に入っていけなかったのだが、それもそのはず。フランスの山間の田舎のリアルな情況描写の中で、幻想的なストーリーが展開、色々伏線も多くて最初から見ていなければ理解不可能(全部見ても理解したとは言いがたいが)。とても面白い映画だが、TV放映だけで、残念ながら一般公開はなかった。ヤンさんのように業界では知られた人でも「良いものを作ればよい」という訳ではないようだ。
帰宅したのは夜中、こうして体力のない私は、「ああ疲れた」から完全な病気になってしまった。朝は寝ていても苦しかったのに、お陰さまでお昼頃から頭も身体も急にすっきり、「ああ助かった」。