坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

金が因果の世の中で

土曜のパーティーは昨年同様少なくとも50人は越す大勢の知り合いが来て大盛況だったが、去年ほどはしゃげなかった。一つは疲れ気味の体調(前日のワインの試飲会に行って高級ワインを少しづつ味わったが、やはり数が多いから実は古き酒樽の如きタンニンの香りが体からしていた:これは流石高級ワイン、ただの安酒の飲み過ぎの香りとは違う)。もう一つは音楽と始めてすぐ「この絵はいくらだ、あれはいくらだ?」とか「母親の具合はどうか?」とかロックを踊っている最中に聞いてほしくない質問を某嬢から連発されてうんざりし、気分を再び盛りあげるのに時間がかかったのも原因。意外に私は神経質なのだ。
その前に上映したヤンさんの映画(11/3記載)も好評、去年は食べ物がなくなったが、今年はちゃんと残っていたし、プレゼントの御法度(11/18記載)もしっかり守られ、これは大満足。

ところで先日のお粗末な仏チームの勝利(11/19記載)、動揺したのは私だけでなく、「神の手」とか呼ばれてジダンの頭突き(06/7月10-11日参考)同様大ニュースになったのだが、TVニュースでワールドカップ出場決定で選手には15万ユーロ(2100万円)のお手当がでるとか。額が額だけにまた聞き違いかと思っていたが、スポーツ新聞エキップ紙のサイトで確かめたところ、それが正しいどころか、監督には何と86万2千ユーロ(1億2千万円)も払われることを知った。「純粋に勝利を喜ぶ」はずだ。実はこの額を聞いて私は逆に納得してしまった。名古屋の少年サッカーは仲間から卑怯者呼ばわれされるのが嫌で正直だったのだが、アンリ選手、もしハンドを正直に申告していたらチーム全員からは総好かん、「監督さん、俺には嘘がつけなかったんでぇー。許してくれ」なんてのは日本の時代劇の世界、周りを見渡した限りの普通の社会基準では「ただのアホ」となるのでは? なんて思ったのだが世論調査では圧倒的にアンリの非をなじる意見が多いらしい。世間より私の方がモラルが低いのか? その割にワールドカップ出場で仏チームのユニフォームやサッカーボールの売上げが確保される。本当に嫌になるよなー。