坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

2008-01-01から1年間の記事一覧

サヴォア行き

12日に書いたようにジュネーブ近くのフランス国境側のサヴォア地方に発つ。作品のポイントは東西の軸だが、磁石が見つからない。近くの大手スポーツ用品店にでかけたら直径1cmぐらいしかない小さい磁石が5ユーロ、4cmで定規にくっついたようなのが10ユーロ、…

貝殻の間-続

昨日の貝殻の間の壁の一部を拡大するとこのとおり。入り口の両側の縦長の部分はム-ル貝の行列でした! 黒みが落ちているのは歴史の所為か、こういう種類を選んだのか? 灯も赤珊瑚のシャンデリア、財を築いたロペス氏はこの奇妙なサロンにシューレアリスト…

貝殻の間

来週のサヴォア地方行きだが、今日携帯に電話があり「貴男が言うような直径5センチの太い竹は用意できない」との知らせがあった。そう言われても今さらしょうがない。あるものでするしかない。いつもその場のもので作っているのでそれはそれほど気にならない…

またまた最後の夏

「狼が来る」ではないが、これで夏も最後と思う日が不思議に何度も来る。水曜は朝は肌寒かったのに午後に気温が急上昇、殺風景だが日を遮るものがない鉄道線沿いの大通りのベンチでTシャツとバーミューダーの軽装で夕日の「これこそ最後の」ひなたぼっこをし…

ストリートオペラ

夏は終ったが、私のように貧しい市民のための(?)無料の催しがまだある。週末にはOPERA DES RUESという大道芸とオペラ(というか歌をメインにした音楽)を結びつけたイベントがあった。これはかつて住んでいた12区と現在住んでいる13区のみで開催されてい…

バガテル公園

昨日の「ひょうたん島」は実はパリのブーローニュの森にあるバガテル(Bagatelle)公園。マリー・アントワネットと賭をしてアルトワ伯爵が64日でお城と公園を建設させたとのこと。一体何を賭けたのかなー?。 公園はその頃流行だった中国趣味が反映されている…

洪水に備えて

地球温暖化のために大平洋ですでに消えた島もあり、バングラデシュをはじめ膨大な環境問題難民が発生することを危惧されているが、ヴェニス、我が故郷の愛知県の輪中地域などどうなるのだろうと思っていたら、国の1/4が海面下のオランダは堤防を高めたり貯水…

失われた普通の幸せ

K夫婦から土曜日の晩に携帯に電話があった時、「何度家にかけても話し中だった」とのことで妙だなあと思っていたら、昨日の夜受話器を取ってもうんともすんとも言わない。ヌフ(NEUF)テレコムの光ファイバーにして以来電話が切れることは時々あるので、「半時…

久しぶりの極右

日本からいらしたK夫婦、私とご飯を食べるのが愉しみにして下さっているそうで、先日に続きパリ最後の夕食をまたお供させてもらった。日曜日の晩と言うこともあって絶対開いてそうなレアールで数カ月前に食べた店にでかけたのだが、ビールを何杯も飲んで良い…

準備着々

画材屋に何故か45x45cmという中途半端なサイズのキャンバス用木わくがあった。しめしめ、中型の雨の絵(22日記)は、実は周辺に難点があるので5cmサイズダウンして写真のように箱型で縁も雨模様が見えるように張ってみた。画材屋に行ったのは紙の小サイズの…

夏よもう一度

日曜日にはセーターを着ていたほどで、「今はもう秋、、、」と悲観していたのだが、どっこい青空も戻り気温も少し暖かくなって、今日は日本から来たK夫婦とテラスで夕食ができた。目安のギリシャ料理店が消滅しており、その近くの数年前はまさにネコの額のよ…

参加型の現代彫刻?

私の近所の都市再開発計画ゾーンに石切り場から切り出して忘れられたような石のブロックが幾つか置いてある。初めは私も資材なのだろうと思っていたが、もう2年も経つか? どうもモニュメンタルな作品らしい。石はきれいだが、こんなんで認められたのだろう…

Mさんのアトリエの写真-続

昨日書いたようにMさんのアトリエは雰囲気があって、お隣のデザイナーの女の子は我々が食事中遅くまで夜なべ仕事をしていたが、その様子もフェルメールの絵のように、、、というのはちょっと言い過ぎか?

シュールな夏の最後

パリはもう秋、今日は朝から雨。ラジオの天気予報だと通り雨だったのでどうしようかと思ったが、降り止む気配もなかったので懸案だった少し大きめの雨の絵に挑戦:今までが25x25cmだったのを50x50に。一応資材は80x80までできるように買い揃えたのだが、予想…

遺作完成!

いつものことだが、誰に期待されていると言うことはないのに良く頑張った。ついに遺作完成! 遺作と言うのはフランス語のdernierは英語のlastとlatestの両義があり、dernier travail は最新作とも遺作とも、、、(厳密にはおそらく定冠詞にするか所有代名詞…

Kさんからの写真

Kさんの遺憾の念は私の推し量る以上のものであったらしく、かくなる写真を送っていただいた。フランス銀行「黄金の間」でのガラ公演(狂言)のときの模様だそうです。それにひきかえ私の活動は田舎の森や川辺で動物相手?、そして心無き人間に壊される(6月…

Kさんの反論

昨日紹介したKさんから、「『Kさんは…趣味人』というテキストに遺憾の念ありです」とお叱りを戴いた。趣味人というのは「浮世を越えてしまったところがある」という良い意味で使ったつもりだったが、趣味と言うのは確かにペジョラティブな響きもある。最近は…

最後の夏の日

最後の夏の日と思って昨日の晩は公園でピクニックと決めていたのだが、雲行が怪しく、かつ人も集まらなかったのでLさんのパーティーに(Lさんは去年の10月22日付けにある可愛い明かりを作る作家さんです)。招待状に仮装パーティーとあったので敬遠していた…

充実した1日

昨日の15日は聖母昇天祭のお休みで連休、かつすごく良い天気。これが今年のパリ最後の夏の日かもしれない。押掛け情婦(押掛け女房としては家事をしてくれないからそう呼ぶことにする)は田舎に帰り、余裕でゆったり仕事。大きな絵の最終過程もかなり進んだ…

大変な普通の生活

4月6日にも書いたが、バイトでまた判じ物の俳句の訳を解いている。「枝の入り口に西行の時代のような月が」西行があるから探索は簡単と思ったらそうは簡単にいかなかった。実は芭蕉はただ西行の詠んだ句を念頭に入れただけで、大量の月を詠んだ句から探し出…

教会のお尻

先月Gさんの家に厄介になった時、珍しいものがあると言って域の中心地のレ・ヴァンス Les Vansの近くのシャンボナ Chambonasの教会に連れて行ってくれた。ロマネスクの教会は壁や柱の上の方に彫刻がなされている。聖書の場面は勿論、日常生活や動物、怪獣な…

パリの夏の催し

パリではセーヌ河沿岸の高速自動車道に砂をひいたりして散歩、日光浴の場所にするパリプラージュ(パリ海岸)を始め、バカンスに出られない人あるいは観光客向けに7月末から8月中頃に向け催し物が多い。私はそれを他所に、気候が良くて(地下アトリエは自然…

土曜朝7時に会いましょう

仏国営放送でテール・ア・テールというエコロジー問題のラジオ番組があるのだが、放送時間が土曜の朝7時。とうていフツウの人には聴けない時間帯で(聴かないようにしているのかと勘ぐってしまう)、昔は年に2、3回しか聴けなかったが、最近は高速インター…

遺伝子組替えに楯つくと、バカンスどころではない

CNRSに勤めて悠々自適な生活をしている人を目にするので昨日の理想の職業にランキングしたが、バカンスが満喫できることと有能なる研究者であることは相反することではないので誤解のないように(だから余計にうらやましい)。しかし中には私の来世の目標(…

エホバとミューズ

バカンスといえば先々日、昨年大西洋岸ヴァンデ地方の家に誘ってくれたG君とY君のホモカップルに用事があったので会ったのだが、すでにヴァンデ、アヴィニョン等に行き、パリに昼に戻ってその日にY君の故郷のギリシャに発つ。ここまで充実していると「バカン…

パリはバカンス

まだ7月だからと油断していたら世の中は完全にバカンスになっていた。ちょっと特殊な道具を切らせて13区の近所の新しい画材屋へ言ったが休み、自転車で12区の大きな画材屋グラフィグロに向かうがシャッターが下りている。その近くの店は絵専門で私の探してい…

中央アジア大遠征プラン

蟹江の家に友達アーティスト2人を招く話、助成金を6月に締切りのあった野村財団に申請していたのだが落ちた。2人ともなかなかいないほどの良いアーティストなのに。残念。それにたいし7月14日に書いた大遠征プランはJ基金とP財団の助成が一応決まっているが…

So British !

懐かしのジュリー・アンドリュースを見に行ったのは金曜の夜に英国大使館に行ったからかもしれない。大昔ユネスコ統計局で少し働いた時に同室だったJさんの引退記念カクテルパーティー。行って驚いたのは大使館の庭にグリーンのテニスコートがある! ローン…

痛快娯楽映画

Gさんの家で黒澤明の遺構の脚本を映画にした「雨あがる」のDVDを見た話をしたら、Sさんが猛暑の日本ではNHKで黒沢の特集をしているという返事をして下さった。所謂黒沢の名作には入らないのだが、私は「隠し砦の三悪人」という映画を過当(?)に評価してい…

ピアノの上の大蛇

そもそもアルデッシュ地方のGさんの家に伺ったのは、音楽家のGさんが蛇の絵を買って下さり、それが御覧のとおりピアノ室に飾られたから。この絵を見ながらコントラバスを弾くとインスピレーションが湧くと嬉しいことを言って下さる。Gさんは最近映画俳優とし…