坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

久しぶりの極右

日本からいらしたK夫婦、私とご飯を食べるのが愉しみにして下さっているそうで、先日に続きパリ最後の夕食をまたお供させてもらった。日曜日の晩と言うこともあって絶対開いてそうなレアールで数カ月前に食べた店にでかけたのだが、ビールを何杯も飲んで良い気分の若者と隣席になった。酔っ払いにつき合ってられないので適当にあしらっていたのだが、突然無茶苦茶なことを大声で言い出した。「お前らは白人の真似ばかりしている」はまだ許せても、「毛沢東ポルポトはお前達みたいな傲慢な人間をみんな粛正すべきだった … フランスは寛容な国で世界の人間の屑の世話で大変だ」云々。 いくら酔っぱらっても普通の人間は人権と大量虐殺を同時に擁護することはない。酔っぱらっていなくてもナチ崇拝の極右ナショナリストに違いない。こんな人間を相手にしても仕方がないのだが、後味が悪い夕べになってしまった。
レストランは申し訳なく思って勘定を負けてくれたようだが、この連中をそのままにしておいた。実は私の四半世紀のパリ生活で迷惑な客を追い出したレストランは僅か1件。それは私がかつて住んでいた12区のトルコ料理屋のトルコ人店主だった、、、。