坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

アートと経営学

昨日雑誌を読んでいたら「企業の失敗の3つの条件」は1)自己満足、2)保守・守旧、3)思い上がり、とあった。ブログを読んでいて下さる方はすぐお分かりになるだろうが、私の芸術家生活は1と3で支えられている(それがなければ趣味:絵画観賞で済んでいる)。未だにキャンバスに絵を描いているのは2にあてはまると言われると総てにを満足。企業の第一目的は利潤を稼ぐことだから、私の生業を経営学的にみれば失敗は当然となるようだ。
日本、フランスを問わず、最近の成功する現代アーティストは「アートは企業経営」と言い放つ。実際彼等の行っていることもそうだ。彼等が冷ややかに社会構造を批判しているのかどうかは私にはわからないし、そうしたアプローチには興味がない。高校の同級生から「いつも売れないと言っているから日本の某氏(この種の超売れっ子)の本をプレゼントに送った」といわれて自分が地に落ちたものだと思った。「時代を批判」するために「時代の申し子」になるのはヤヌスの両刃、自分はそんな綱渡りの曲芸はできない。それをやっている人には感服するが、一般に受け入れられてしまっているのは「批判」だとしたら大失敗、あるいは完全に世の中を馬鹿にしきっている冷血人種、あるいは批判精神もなにもないスターアカデミー?(スターアカデミーでもトップに行くのは大変な才能だからそう言う意味では十分評価しております)