坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

LES PLUS GRANDS MUSEES D'EUROPE

仏TVにLes racines et les ailes(ルーツと翼)という、町や史跡などを紹介する一般向き文化番組がある。これは関係者や歴史学者にインタビューしながら史跡のルポルタージュをする番組で、結構人気番組があるようだ。私は特にファンでもないが、内容によっては時々見る。これを立ち上げた人は当時3チャンネルのドキュメンタリー・連続番組局長だったパトリック・ドゥ・カロリス(de Caloris)氏で、彼の監修でタイトルの「ヨーロッパの大美術館」というシリーズのDVDをフィガロが発売。第一、第二巻はルーブルで第三巻目がサント・ペテルスブルグのエルミタージュ美術館。これが私の通りの端の新聞雑誌売りのキオスクに並んでいたので、「ルーツと翼」のような内容なのだろうと思って簡単には行けないエルミタージュを買って夕食後に見たらがっかり。特別な取材など全くなく、単純にホールの360°写真からできていて、飾っている絵など見ることはできない。ホールを進むごとにリモコンを操作せねばならないので面倒で仕方がない。ボタンで代表作の解説もあるのだが、あまりにもお祖末でお笑い。かつ「代表作」のチョイスも大いに疑問。例えば私が見たかったマチスは一点も入っていない! 9.9ユーロという価格だったがそれにも値しない。持っているのも恥ずかしいような代物。横にあったオフィッチ美術館を買わなかったのがせめてもの慰み。

恥ずかしいと言えば、旅行気分で参加する事にしたノーギャラのニースの企画(1/24)。送られてきた参加者名簿にサイトがついていたので見出したら、ひどくて、私もこの内かと思うと気が落ち込むばかり。数年前に参加して、その後続いているし、去年はパリの知り合いのM君も参加、私が見る公募情報サイトにも出ていたから、それなりに発展しているものと思ったら、大間違いだった。企画のDさんはまあまあ話がわかる人なのに、結局ペイしない条件ではまともなアーティストは参加せず、しょうむないお友達が大多数になってしまうという良い例。やっぱり仕事に友情は禁物だ。またもや「とほほ」。(同じく1/24で書いたなけなしの知恵を絞って作った台湾の企画も落選で、、、)