坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

フツーの大統領になりたい

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昨日の社会党候補者選挙は結局フランソワ・オランドが56.4%を獲得し、社会党は彼の元に一致団結してサルコジに対抗することになった。オランド氏は温厚そうでマスコミの質問にユーモアを交えて答えたりするのが人気が秘密らしく、何にでも口を突っ込むサルコジのような異常な大統領ではなく、普通の大統領になると選挙戦中に言っていた。これが皮肉のみなら良いのだが、私の経験では彼は「丸顔で楽しく会話や食事ができて好印象を与えるが、実際の仕事は何もしない」というある一つのフランスの典型的な人物像にぴったりあてはまる(個人的おつきあいはないので彼がそうだとは言わないが)。風貌・態度からして異様なサルコジはもうご免だが、トッチャン坊やのような彼も好きではない。だから今度もまたやうんざりとする大統領選挙戦となってしまった。実際彼はジョスパンが極右のル・ペンに負けた02年も、07年のロワイヤル対サルコジ戦でも、08年にオブリに変わるまで彼はずーっと社会党書記長で、その間社会党は概して混乱の連続だった。日本の総理ならいざ知らず、主導権を発揮しない仏大統領というのがありうるだろうか? あーあ、頼むはニュージーランドオールブラックスのみ。