坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

これが最後の、、、

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今日また、もう何度目だろう、これが「ヨーロッパを救うため」の最後の仏独首脳会議が行われた。これで救えたかどうかはさっぱり私なんかにはわからないが、救えなかった時どうなるのかもさっぱりわからない。借金国がまた旧通貨に戻すなんて言う大変な事ができるわけがないが、ドイツが南欧を見捨てて一人でマルクに戻すということも想像できないし、、、しかし今日は「一体ユーロの破綻とは何なのだろうか?」と絶対にわからない疑問で頭を悩ませるにはあまりにもよい天気。晴天で温暖、木の葉も黄色く色づききれいだ。こんな日に経済の難題にとり向かわねばならない政治家、高級官僚は本当に可哀想だ。解決しようがしまいが明日も今日と同じように日が昇る。だから私は公園で葉もすっかり茶色になったススキや、暖冬でまだ咲いている白いバラをみながら散歩したりして午後を過ごした(あまりめげていてはいけないと雨天の週末に、いいかげんながら2つも企画書を作ったし)。

ところで最近見た展覧会のヒットは、ルーブルの横の装飾美術館(Mus??e des Arts d??coratifs)のジャン=ポール・グード展。Jean-Paul Goudeはモデルのレティシア・キャスタを使った百貨店ギャラリー・ラファイエットのポスターやロック歌手のグレース・ジョーンズのアルバムジャケットやビデオ、シャネルの香水の宣伝等々のデザイナー、大スペクタルとなった仏革命200周年のパレードも企画した。80年代、フランスに来て間もない頃、長い尾っぽがてっぺんに生えたような黒い帽子を着た子供たちを使った彼のコダックのフィルムの宣伝を見て、私は流石フランスはセンスが違うとぶったまげたものだったが、この宣伝は今見ても新鮮。回顧的ビデオに加え企画デザインや、それに駆け出しの頃のデッサン(かなり上手)とかも展示されているが、彼が自分で展示企画しているだけあって、例えばこの写真のようにラファイエットのポスターもメトロの駅に張ってあるのをビデオに撮りそれに+++(見てのお楽しみ)と工夫に満ちている。これでもかこれでもかと出てくるアイデアを見せられると普通の一つの事に固執した「純粋アート」なんて吹っ飛びますよ。