坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

グラン・パレの動かない玩具

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アトリエの建物の外装工事もいよいよ最終段階。地面のレベルの最下部の石をはめ込むため、また「アナ開け鳥」がアトリエ近くで鳴き始めたのでグラン・パレの「玩具と人間 (Des jouets et des hommes)」展へ行った。実は私は玩具が好き(これはひょっとすると子供の頃にあまり買い与えてもらえなかったトラウマかもしれない)。特にゼンマイ仕掛けの痙攣するような動きのものが大好き。簡単なメカのものはゼンマイの巻き加減、置かれた床の状態とか、色々な条件で動きが微妙に変わるのが楽しい。というわけで早速始まったばかりの展覧会に行ったのだが、つまらなかった。面白かったのは「バルビーのベビーサッカー台」なるアート作品? それからナチス特高を玩具が攻撃する戦後間もなくのチェコの短編映画「玩具の反乱」の抜粋(Bataille des jouets:youtubeで完全版が2巻で出て来ました)。単純におもちゃの動いているところを写したビデオもそれだけで見甲斐があったが、それは一本のみ。所詮ショーウインドに飾られた「動かない玩具」を見るほど味気ないものはない(やはりトラウマか?)。かつ現代の玩具は見るほどの造形美に欠ける。この写真は古代ギリシャvs60年代だが、美しさでは断然ギリシャの方に軍配があがりますよね。(注:私は人形は嫌いです。展覧会には縫いぐるみの熊からポケモンまで一杯あったけど、ほとんど全て無視)