坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

日本 観光立国のために?

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草木もなびかず、日中も零下の厳冬を迎えてしまったので電気座布団に座り韓国のビデオの編集をした。厳しかったアートキャンプ生活(8/29から9/30にかけて記載)も、こうして編集してしまうとあれまー、楽しい思い出だけが、、、(左のリンク欄 youtube eizonovideoをクリック下さい。韓国美男(9/30)を囲む韓国美娘たちも登場しますよ!) 寒いとブログも進む。

では私の「日本発見」を続けよう:

葉山の神奈川美術館の海岸にせりだしたカフェ。美術館には私が気に入っていた古賀春江の回顧展を見に行ったのだが、ドキュメントを見ると古賀がシュールな大作のイメージの要素を雑誌などからそのまま取って来ていたことを知ってがっかり。グラフィックな構成の才能と何処か日本的な色彩のある特異性は評価するが、手法的にはヨーロッパの真似をしただけだから、私は彼の独創性を買い被っていたような。結局彼の様々に変化したどの時代も色々な傾向の真似としか見えなくなった。美術展の内容はどうあれ、その素晴らしい立地を見るだけでも一度は行く甲斐がある。

良い景色と言えば、「絶景の宿」という大胆な名の旅館に泊まった。場所は松島、部屋は福浦島に面していて確かに眺めはすこぶる良い(写真)。実際名前に釣られて電話予約したのだが、サービスはいいし、宿泊賃もお手頃(私のお手頃は普通の人にはお得だろう)で、御推薦。(もし泊まったらアンケートに私のブログで知ったと書いておいて下さい。ひょっとしたら招待とか割引きとかにあやかれるかもしれないなんて期待してますので)
 
私は暗くなってから着いて朝に「宿からの眺め」を堪能していたのだが、宿自体は公団住宅のような四角いコンクリートの建物で「宿への眺め」は全くよくない。ここの宿がどうのということではなく、海から内陸を見る人はいないといわんばかりに海岸には景観を壊す建物が沢山建っていている。日本は自然は細やかだし、人は親切、世界中でおそらく一番安全、観光地は英語の標識も多いし、それに「大きな文化ギャップ」という西洋人には絶対の魅力がある。総合すると海外からの観光をもっと発達させうる十分な資源があると思うが、観光地としての地区全体の景観保存がまったく考えられていないのが残念だ。

名所旧跡、美術館巡りはすぐに飽和をきたす(記憶の混乱等。多分観光客が写真を取りまくるのは自らの記憶を既に放棄せざるえないからだろう)。だが見事な風景はなかなか飽きない(広々とした眺めはいくら写真にしても実感がなく、ちっぽけなコピーにもならない。掲載した写真もその例だ)。来春のピレネーのレジデンスは2ヵ月もある。何をしたものやらと思うが、山脈の景色に見ているだけであっという間に過ぎるのかもしれない。