坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

韓国のレジデンス生活(続)

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今回のレジデンスはまれになくもめた。前回(8/29)書いたように水牛を終えてぶらぶらしていたら、いつものように「ここでしか作る意味のない作品企画」がドテピンと頭に浮かんだ。暑い中勝手に制作を始め、簡単な説明も書いて第二作はこれで行きたいと提案したところ、快諾どころか逆にミルクパック牛を作ることを強要された。
宿泊条件もきつかったところにこれで完全制作意欲をなくした。そこで私は「明後日に帰る」と宣言。仔細は避けるが結果的には、新しく公園用にもう一匹水牛を作ることで妥協して最後まで残ることになったのだが、その間にイギリス人アーティストは条件の悪さに愛想をつかし帰ってしまった。私に懐柔策を提示したのはそのせいもありそうだ。
実は1匹目の水牛も簡単に行ったわけではなく、企画者は「もっと強固に」と骨格用に鉄骨を用意した。私は全部しなやかな柳の枝で作ることを趣旨としていたからその要請をまったく無視した。結果は先日の写真で、雨天が多いお陰で私の企画案通り枝から新しい葉が生えてきた。だから私の目標はこれで一応達成された。

2匹目は半分注文みたいなものだから、早く終えたいこともあり、釘やねじも使って太い枝を使い頑丈に作っているところ。(でも鉄骨は使いません)