坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

アルザスの作品

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アルザスで今回作った作品はこれ。
苔のイグルーが道ばたにあり、「苔に水を霧吹きで撒くと苔が喜ぶ。加えて木も喜ぶかも」と説明標識に書かれている。霧吹きのある場所には赤外線センサーがあって、人間を探知すると徐々に心臓の鼓動音が大木の倒れたあとの根の穴(子供がしゃがんでいるところの下)から聞こえてくる。
私としてはちょっとハイテク風だが、鼓動は低音だから本当に再生するとなると大きなスピーカーとちゃんとしたアンプが必要となるので、考えたのが普通のスピーカーが太鼓を叩くようにプラスチックカートンボードを打ち、その打音が5月9日に書いた戴き物の軽量粘土製の壷で共鳴するというというローテク作戦。根の穴の入り口が狭く、壷をあまり大きくできなかったのが残念だったが、一応誰もが鼓動と認識する再生音を達成。つまり死んだ筈の木が命を吹き返す。
イグルーには倒木の反対側(この写真側)に小さな穴が空いていて、中を除くと暗い中に花のような物がぶら下がっているのがほのかに見える。