味音痴

冷蔵庫が空なので日曜日の朝市で野菜を買ったら17ユーロもした(細長い橙色に近いガリゲットも買ったけど）。僕の馴染みの八百屋はマトモな「味のする」野菜が揃うが、ちょっと高め。でもこの価格にはびっくりした。確かにフランス北部は天候不順で野菜は不作で値上がりとニュースで言っていたが、、、。
味と価格では最近ワインにも不満だ。今晩は美味しいワインをと思って少し奮発しても、ボージョレまがい（？）の、口当たりがよくて飲みやすいワインが多くなり、昔のようなこくのあるワインにあたらなくなった（もっと奮発すれば別かもしれないが、、、）。ワインも安い買い物ではなくなって来た。ところで先日訪れた南西仏のBさんの家。Bさんはゆったり引退のブルジョワだから昔はカーブからシャンパンなんかがでてきたが、今回はテーブルに浮浪者が飲むようなプラスチックボトルの赤ワインが出て来てびっくり。高齢になってもうどうでもよくなったのか？「酸っぱそう」と警戒したら、逆で水割のような味の薄いワインだった。だから「水代わり」に飲めるが決して美味しいとはいえない。でも結局何杯かおかわりしてしまうのだからBさんを笑えない。文句を言う割に私はかなりのワイン音痴なのかもしれない。ユジーヌででてきたひどいワインも、「ひどい」と思いながら二、三杯は飲んだしなー。結局あれば文句を言い、なければ何でも飲んでしまうのだから質が悪い。

話は違うが、前回書いた仏国鉄の遅延払い戻し、１時間半も遅れたら全額保証かと思っていたが、調べてみたら30分以上の遅れで25％、その上は2時間以上で50％。３時間以上で75％とあまり手厚い保証ではなかった。

写真はピレネー企画での「キスの木」