坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

気力喪失

今年は自然の中での制作をやめ、デッサンや「キス集め」をしているが、友人の作家たちから「ランドアート」のフェスティバルのニュースが届くと一人だけ何もしていないのは寂しいような気がしてくる。今朝フランス北東部の私が超曖昧な企画を出して落ちたフェスティバルから、何度もであったことのある韓国人のB君がうちに厄介になりにきた。フェスティバルのパンフを見て少し笑ってしまった。B君の作品案は彼が米国でしたとと同じだし、友人のAS夫婦も昔の作品。結局それでまかり通っているのだ。この作家側の手の抜き方は、ひょっとしたら私が感じた最近の傾向との違和感への「賢い」反応なのかもしれない。私みたいに律儀に辞めてしまうと収入はなくなるし、野山で仕事をしないと身体がなまって健康に良くない。
私は明日からトゥールーズの郊外の町へ行って週末の「キス集め」にちなんだインスタレーションをすることになっているが、全くやる気がしていない。これは昨年行ったピレネーの企画(2011年5-6月参考)に参加した作家の集いと町のフェスティバルをかねたものだが、最初にメールで「貴男は昨年どこに行って何をしたか?」ときかれて気力を喪失したまま(当然答えなかった)。かつ3日前に2段ベッドの共同部屋で寝させられることがわかり、昔の韓国(2010年8-9月参考)での悪夢を思い出しもうやめたい気分。私は明日は歯医者に行って、B君を送り出し、夜行に乗るというスケジュール。火曜に始まり金土が本番なんて当然私の普通の作品制作のアプローチとは異なるので「キス集め」を歯止めにしたのだが、全然それもわかってないようだし、どうなることやら。キャンプを抜け出してトゥールーズの友人宅に泊めてもらうことも出来るかと思ったっていたら、彼らは旅行中。アララー、もうどうしようもないですね。