坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

Aubrac in my mind - 2

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オブラックでは昨日の写真の牛が主役。食肉牛鵜として有名で、パリのビストロでもオブラック肉ステーキとメニューに書いてあることもしばしば。この牛たちが生えてくる草はなんでも食べてしまうので高い木が育たない、地平線から飛び出した樹木は岩と岩の間に落ちた運の良い種子が育ったもの(写真)。牧場の周りに植林された木も牛たちが届く限りの枝は食べるのでちょっと変わった枝振りとなる。つまり牛たちがランドスケープデザイナー。オブラックと呼ばれる地方は真っ平らな高原ばかりでなく、樹林地帯、谷などもあるが、私の好きな独特な地域は以前(2009/7月)にも書いた巡礼の町ナスビナルから半径約15kmあたりの地区。日本人も行くというMichel BrasのレストランのあるLaguiole周辺ではもはやこの風景ではない。だからまだここで日本人に巡り会ったことはない(多分コンポステルの巡礼路を通り過ぎる方はいると思うが)。
Brasのレストランもハイエンドだが(勿論行ったことはない)、お金持ちの人でもこの風景が気に入る人があり、最近は一泊150ユーロ以上するような高いB&Bも出来て来てきた。一方で風力発電の塔が建つとかいう話もあって、、、何もないオブラックも少しずつ変わって行くようだ。