坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

2012-01-01から1年間の記事一覧

ショーモン報告

パリにもやっと夏が来て今週は毎日30度を越す暑さになったが、我がアトリエは自然冷房で朝から晩まで21度で一定、快適快適。調子に乗って「毎日一枚」のデッサンを大きなサイズで挑戦することにしたのだが大失敗続き(最近簡単に止めずに手を入れすぎるとわ…

針のない時計

南仏に発つ前に我がアトリエの地下からも上からも見れる、長年使ったイケアの大(?)時計が止った。単なる電池切れではなく本当に電子部分から壊れていたので、機構も針も外し文字盤だけにして壁に掛け直した。「時間を気にするような生活ではないし、せい…

パリ祭の花火

6時頃に大雨が降ったけれど、パリ祭の花火、ありました。と言う以上に実際に見に行ってしまった。「エッフェル塔に巨大なミラーボールが吊るされている!今年のテーマは70年代ディスコで、シャン・ド・マルスが大ディスコテックになる」というのに釣られて…

雨のパリ祭?

南仏の強い太陽で小麦色というよりも赤焼けして戻って来たパリ、水曜朝の天気予報は「今日は昨日、そして明日と同じように雨」なんて悲観しきった言い方をしていたが、実際には霧雨、かすかな晴れ間、通り雨が繰り返しで、1日中ずっとしとしと雨が降っている…

ボンソンのフェスティバル

ボンソンのフェスティバル、Festival du Peu:僅かなるもののフェスティバルという変な(謙遜した?)名前なのだが、会場は役場、オリーブ精油所、礼拝堂など村の中五カ所(+村の広場など)からなり、私なんぞはギャラなしだか手抜きでごく普通の展示だが(…

充実したボンソンの日々

ボンソンに着いたのは先週の水曜日の夕方だったが、その晩すぐに私が展示するというスケジュールになっていた。そして木曜の夕方は関係者(特に会場を守るボランティア)のための見学ツアー、そして金曜日がオープニングで、私はキス集めをし、土曜の午後は…

またまたバカンス

またまたバカンスなんて言うとあきれられてますます人気(があればの話だが)を失いそうだが、今年は自分で、フランスでよく言う「安息年Année sabbatique」と決めてしまっているので、端から見れば遊んでばっかりになる。 「安息年」となった第一の原因は、…

味音痴

冷蔵庫が空なので日曜日の朝市で野菜を買ったら17ユーロもした(細長い橙色に近いガリゲットも買ったけど)。僕の馴染みの八百屋はマトモな「味のする」野菜が揃うが、ちょっと高め。でもこの価格にはびっくりした。確かにフランス北部は天候不順で野菜は不作…

その後はバカンス

トゥールーズはパリから遠くてなかなか行けない。折角だから仕事のあとは友人巡り。トゥールーズの知り合いは生憎留守だったが、同市の西72kmにあるカストルに住む夫婦とは十数年ぶり?、日本のMさんの手伝いで行った帽子フェスティバルに行ってお友達(?)…

ピレネー企画最終会

11日月曜に乗った夜行電車、トゥールーズ到着時刻の7時頃に目を覚まして廊下にでると、渓谷が見える。トゥールーズってこんなに自然に恵まれていたかなあと思っていたら1時間半の遅延でカオールに着きますというアナウンスが。なんだまだ山の中ではないか…

気力喪失

今年は自然の中での制作をやめ、デッサンや「キス集め」をしているが、友人の作家たちから「ランドアート」のフェスティバルのニュースが届くと一人だけ何もしていないのは寂しいような気がしてくる。今朝フランス北東部の私が超曖昧な企画を出して落ちたフ…

グランパレのダニエル・ビュラン

ダニエル・ビュラン(Daniel Buren)はいつでもどこでも縦縞模様を配置するだけの超コンセプチュアルなフランス国家お墨付きの作家なので、私は大嫌いだろうと思われるだろう(実際多くの人に嫌われているだろうと思う)が、実は私は彼に一目も二目も置いてい…

母の日

今日はフランスでは「母の日」だった。日本にいる時に母の日があって、兄にカーネーションを買って介護ホームに持って行くように頼まれたが、日仏こんなに日が違ったかと思って、便利なウィキペデアイアを開いてみると、各国で「母の日」の日にちは異なるが…

奪われた食卓

昨日はPentecôteの月曜(聖霊降臨日)で祭日なのだが、数年前にこの日の労働は「自立生活ができなくなった老人の福祉の財源のために働く」とされた。これは一般の広い同意が得られず、それどころかそれ以外の為にお金が使われているということで全く意味がな…

ボンソンからパリに

金曜日は天気予報では、ニースでは4時から雷雨が到来だったが、その時間予測どおりボンソンでは3時頃(ニースの東なので1時間の時差は当然)から雷が鳴りだした。このぴったり当たった天気予報の土曜のの降雨確率は100%。あーあ本当に「雨の絵」制作キッ…

南仏めぐり

今写真のボンソンという、ニースから内陸に入った小さな村にいる。ここに住むP君の紹介で来る7月に行われるフェスティバルに誘われたのだが、3月頃に企画責任者から電話があって以来音沙汰がなく、あまり内容がわからないので、マルセーユとニースの間のヴ…

帰仏第一夜(晩)

戻りのフライト(名古屋>ヘルシンキ)は非常口近くの足を伸ばせる席をもらえたのでらくちんだったが、朝に発ってパリに着いたのは日本時間夜中の2時だから飛行中あまり寝られる時間帯ではない。8時前に家に着いてたまった郵便物を見ると大きめの黄色っぽ…

冷たい雨が降る

昨日ヴェリブに乗ったら手も頬もかじかんだが、今日は外では冷たい雨が降り、アトリエの中は、、、あらあら(いつものように?)16度しかない。プロヴァンスに行く前から暖房切ってしまったからなー。私のアトリエはボリュームが大きいからヒーターを入れた…

プロヴァンスからノルマンディーへ

イースターの週末、7-8-9日が南仏でのオープニング。結局画廊スペースには6点しか飾らず、その3点は金縁の超クラシックな額、2点は木の枝を額にした。奥の小さなスペースには、天井から吊るされた枝を引くと粘土製の空中ブランコをする白ウサギがデッサン…

ポーランド式イースター(写真)

ケーキで飾られたテーブルです

ポーランド式イースター

プロヴァンスのルベロンへ展覧会準備で来ているのだが、アートB&BのChambre avec vueでは毎日すごいご馳走で、幸せだ。今日の夕食はオレンジ風味のウズラ。ウズラを食べるのは2年前のクリスマス以来だ! 何と言っても奥さんのカミーラさんは料理の達人、彼…

プロヴァンス行き

今朝は焦った。7時7分のTGVに乗るにに目覚ましを6時に掛け、余裕でお茶とパンを食べていたら、あっという間に時間が経ち、最後に札入れが見つからなかったりして、山歩き用の靴の紐も結ばず地下鉄までゴロゴロ鞄を引いて疾走、何とか間に合った。 この列…

ささやかな楽しみの写真

小魚のフライ、こんなのです。カラコイの魚市ではガイドブックではサバのサンドイッチが定番になっていますが、このほうが格段美味しそうに見えましたし、やっぱりテーブルで周りの人を見ながらのんびり食べた方が楽しいと思うけど。

イスタンブールのささやかな楽しみ

仕事での大変な思いを癒したイスタンブールの私のささやかな楽しみは、小魚のフライ。新市街と旧市街を渡すガラタ橋の、私の滞在した新市街側の波止場地区のカラコイには魚市があって、そこで新鮮な魚を鉄板で焼いたり揚げたりしている。これは目で見て指差…

誤解の連続

イスタンブールのアートフェアは結局とんでもない誤解の連続だった。日曜日の最終日にも、片付けの時間になってまたまた大ショック。印刷されたキス用のカードが入っていると思っていたパッケージの一つに、月初めに同時に印刷できないか頼んだ「国境を越え…

とほほのイスタンブールの招待作家

昨日は大変だった。朝はバーナーを買いにバザールへ。こんなこと言葉ができれば「朝飯前」だが、言葉の壁に阻まれ、「昼飯前」となった。ほっとして昼ご飯を食べて電話したら、バーナーは「昨日買った、お前はブドウを買うはず」と言われた。ひどい、インタ…

イスタンブールの招待作家?

イスタンブールに着いた。再三ホテルの名前を教えるように頼んでいたのだが知らされず、何処へ行けばよいか知らないまま空港に降り立った。携帯がつながらなくてあせったが、これはいつも海外に行った時の常。まあ何とか繋がってシャトルバスの終点まで来る…

言語文明図書館 BULAC

前回書いた、お隣にできた言語文明学院だが、私は「地区活性化」以上の恩恵を被っている。というのは図書館には日本語の本も豊富で、最近一般市民閲覧カード(研究者でないので館内閲覧のみ)を作って本を読みに行っている。研究者対象の図書館だから普通の…

言語文明学院

何かに触れて書いているとは思うのだが、、、私のアトリエの目の前に言語文明学院なるものが建設され10月に開校した(学院と書いたが仏語ではPôleで、この単語はおそらく昔はセンターであったところに数年前から流行のように使われる)。とはいえこの建物はI…

近況

寒波が過ぎではや1週間。アトリエの温度計は14度からゆっくり上昇し、17度まで戻ったが、以前より暖かいどころか寒さを感じるのは湿度の為。厳寒の青空とはうってかわり連日霧雨でアトリエの湿度は50%を超えている(これも100円温度計だからあてにならない…