イスタンブールのささやかな楽しみ

仕事での大変な思いを癒したイスタンブールの私のささやかな楽しみは、小魚のフライ。新市街と旧市街を渡すガラタ橋の、私の滞在した新市街側の波止場地区のカラコイには魚市があって、そこで新鮮な魚を鉄板で焼いたり揚げたりしている。これは目で見て指差せば注文終わりだからラクチン。山盛りの小魚のフライに、生タマネギのスライス、それにルッコラがばさっと置かれ、レモンを絞ってかけて食べる。計250円ぐらい。これでビールでもあれば最高なのだが、ここはイスラム圏、超庶民の店ではアルコールはない。郷に行っては郷に従え、魚市場の様子を肴に水を飲んですませる。そらから波止場から市営ボートでアジア側と行き来する。これも超安上がり（切符100円）だが景色が満喫できてかなり楽しい。
一応観光もしましたよ。でもビザンチンモザイクは後世破損されてヴェニス、ラヴェンナには全然かなわなし、モスクのタイル装飾のすごいのはサマルカンドで見てしまったので、、、トプカピ宮殿も美しいがこんなもんかと（嫌みかなー。概して豪勢なものにはあまり興味を引かれないタチでして）。かつ観光地は客引きがうるさくて。繁華街は人がごったがえして新宿みたい。だから庶民街をブラブラ歩くのが私には一番でした。