坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

帰仏第一夜(晩)

戻りのフライト(名古屋>ヘルシンキ)は非常口近くの足を伸ばせる席をもらえたのでらくちんだったが、朝に発ってパリに着いたのは日本時間夜中の2時だから飛行中あまり寝られる時間帯ではない。8時前に家に着いてたまった郵便物を見ると大きめの黄色っぽいカルチエ財団からの封筒が一番に目についた。中はオープニング(といってもアーティストがいるわけでもなくカクテルもない)の案内状で今日の21時まで。いつも言うように私はたいていカルチエ財団の展覧会は気に食わないから、フリーで入れるオープニングに行く。今晩は疲れきってぐっすり眠るにこしたことはないので即行くことにした。
いつもなら10分あれば十分腹を立てて出るところなのだが、あれれ、今回はなかなか面白い。案内状を見た瞬間「今度ははやりのArt Brutか」とちょっとあきれたのだが、ブラジルの農家のおじさんがある日描きだした所謂Art Brut(でも意外にシュール)に加えて、インドの大衆伝統的なものや南米の部族芸術的なものなど色々で,間口が広い。何せゆっくり見ている時間がなかったから解説も斜め読みなので詳しいコメントはできないが、この展覧会"Histoires de voir"はカルチエ嫌いの私(恨みがある訳ではないが)にしては珍しくご推薦です。ただ横尾忠則アンリ・ルソーのパロディーには首を傾げたが、、、(間口の広さの証明?)

Art Brutに関しては2011年12月14日の記載をご参考に。