坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

とほほのイスタンブールの招待作家

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昨日は大変だった。朝はバーナーを買いにバザールへ。こんなこと言葉ができれば「朝飯前」だが、言葉の壁に阻まれ、「昼飯前」となった。ほっとして昼ご飯を食べて電話したら、バーナーは「昨日買った、お前はブドウを買うはず」と言われた。ひどい、インターナショナル初等英語の段階でもここまで間違うはずがない。かつ季節外れにブドウを買うのが意外に大変なのは経験済み、ホテルの周りの八百屋にはないから私はできないから大スーパーに人を遣わせるように言った。
会場に行くと当然ブドウはない。開場6時半だから余裕があるかと思ったが、何と言うことか4時あたりから来場者が来始め、私は手持ち無沙汰を通り越し、居心地が極めて悪い。そして待つこと4時間、ついにピンクのブドウが到着(本当は白のはずだが、今更そんなことはよし)。やっとキス志願者を見つけて紙をあぶったら、黒ずんで熱しすぎると急にくしゃくしゃになる。紙にプラスチック加工がしてあるのだ。以前コーティングは絶対しないようにと再三念を押してもバスチーユの企画の時に同じことが起こって、その時は1日前だから印刷しなおしてもらったが、今回はこれで行くしかない。かつこのどうしようもない紙で2000枚も刷った(これも私はパリの印刷屋で500枚約1万6千円の見積もりをもらって印刷するつもりだったのが向こうがトルコで用意することにしたという経緯)。 ともかくペーパーの欠陥は技で補わねばならぬ。細心の注意でゆっくり加熱し何とか凌いだ。
あまったカードをもらってこれを労賃とするかと思ったが、こんなものは将来使いようがないので目算は大外れ。それどころかイスタンブールでは何もお金を使わなくてもよいと言われていたのが、町外れの会場に行くタクシーが片道約1000円、昨日のオープニングの後の晩飯も割り勘で2500円は払わされるし、こんなことなら参加しなかった。
今朝はもうぐったりし、会場へ行くのは心も身体も拒否してブルーモスクとソフィア聖堂(アヤソフィア)に行き好きなものを食べて終わりにした。でも観光も大変で、、、雨降り、かつ最高気温7度って信じられます? 朝は息が白くなる! 明日の天気を調べたらこれは今のパリの20度を越す暖かさらしくて、もー許せないよなー。
(写真は立場上楽しそうに見せている招待作家)