2009-01-01から1年間の記事一覧
I-Parkは何の企画もなしに受け入れてくれたが、普通はそう太っ腹にアーティストを信用してくれるところはない。契約書に「企画書通りのものを作ること」なんて条項があったりするくらいなのだ。私は企画など立てたくないのだが、そうするとまったく来年の活…
キャンバスは一応もう白地があるのだが、絵具の付きを一層良くなるようジェッソという絵具で白の下塗りをする。上から丹念に塗って半分を越したぐらいのところで止めると、微妙に白の濃度が違う上と下、白い空と白い大地が地平線で合わさったような漠として…
毎日制作のみを考えていれば良いレジデンスと旅行という天国から現実生活に落下し、はや1週間以上。一体何をしたか。- HPを回復させた。かつアップデートもした(だがカウンターの復活のさせ方はまだわからない)- I-PARKでの作品に関係したビデオクリップを…
大ニュース:ロンドンのポルトベロ映画祭(Portobello Film Festival)で、サイトリンクにもある岩名さんの映画「朱霊たち」がグランプリを受賞! (映画に関しては左のリンクコラム参照下さい)
特にフランス贔屓でもなかった私は、ほぼ偶然フランスに着いて以来何故今までここに住んでいるのに我ながら不思議に思うこともあるのだが、今回1ヵ月アメリカにいて自分がフランスにあっていることをしみじみと感した。フランスで反米感覚を持つ人が多いが、…
昨日は空港に早く着いたのでブログ用の作文をし、今朝は時差惚けで早朝から起きているので一挙に掲載した。今回の旅行は、行きの飛行機がビジネスクラスになり、滞在中は好天(雨はトータル3日だけ)で、コネティカットでは仕事が捗ったことは言うに及ばず、…
ナンタケットから朝6時のバスに乗り、戻ってきたNY! ずーっと田舎にいたせいか、第一印象は「東京にみたい!」:人が多い、うるさい、広告の氾濫、それに通りに料理の匂いが一杯。かつ汚いパリから来たはずなのにこんなに汚かったかなーと、、、でもキレイ…
ナンタケット島は18世紀に捕鯨の中心地として栄え、ここでの船乗りの伝え話がメルヴィルの「白鯨」のもととなった。「白鯨」の愛読者でもないのに島の名前を何故ちゃんと覚えていたかと言うと、高校時代にMountainというロックバンドの “Nantucket Sleighrid…
レジデンスを終えて小旅行へ旅立ち。天気予報では月火とも雨だがこの2週間で天気予報が大きく外れるのは証明済み。プロヴィデンスという町に宿を取り、好天なら海岸へ、雨まじりならボストンへという計画を立てた。それが朝起きてみると昨日同様雲もない青…
昨日の土曜日はI-PARKの環境アートフェスティバルのオープニングイベントデー。作品のガイド付きツアーは勿論、夕食、それにコンサートが3つなど。P君の古い車の中に乗り込んでみるビデオのインスタレーションとか、夜には前々日のやってきたCさんの森への…
レジデンスでは週末はご飯は自炊。土曜日は韓国のボンギー君が韓国料理、日曜日は私ではなく、父親が日本人のマーク君が買って出て味噌汁とチキンカツを作った。写真はその「日本の夕べ」。オランダ人のパット君がテーブルの足を外し、クッションを座布団に…
金曜に続き昨日も悪天。かつ松ぼっくりを吊るした私の簡単インスタレーション第2弾がリスのお気に召さないらしく糸をきられていたので、今日はそれを修理してちゃんとセッティングをしなおそうと思っていたのだが、近隣の歴史を研究するBさんが近所を案内し…
今日は天気予報通り朝から雨だったのでゆっくり起きたら、いつもは所長さんも秘書さんも来ない時があるのだが、オープニングデーを1週間前に控えて色々やることがあるのか駐車場にいっぱい車が停まっていてびっくり。かつ田舎の人たちだから4輪駆動の大型…
I-PARKに着いてから毎日体が重い。明らかに食べ過ぎなのだが、なんかフランスでの食べ過ぎと異なる。写真はレジデンスアーティストのカティーがサービスにホットケーキのアメリカ風朝食を用意してくれているところ。だたのホットケーキではなくてブルーベリ…
コネティカットに着いてはや1週間。毎晩食卓にワインはあるし、心配することはなかった。結構至れり尽くせりで、居心地は米語の早い会話についていけないことを除いては言ことなし。かつ毎日好天。田舎の駅から1時間あまりドライブしてついたからかなりの…
明日ニューヨークに向けて出発。いつもながら荷造りは「寒いと困るし、暑いのも困るし、雨着もいるか? スケッチブックと水彩、描くかなー? 本はどうしよう?」と色々なオプションを考えつつ入れては出しての連続。今回は森の中を歩き回りそうなので、結局…
ミッシェル・オンフレの哲学講座は結論に入ると「ニーチェの生き方指南」になり、例えば彼は体と思想を分離してはならないと言う根本的で現代的なことを唱えたのだが、「ソーセージ+ジャガイモがカントの哲学を作った。もっと軽い物を食べなさい」(こうい…
Henri Cartier BRESSON は私が説明をするまでもない巨匠中の巨匠写真家。ビートルズを知らなくてもビートルズ曲を知っているように、彼の名を覚えていなくとも幾つもの写真を誰でも知っている。ポーズをとらせた「やらせ」の写真でないのに見事に決まってい…
昨日はまた展覧会。一度も足を入れたことのないシャンゼリゼの新しいルイ・ヴィトン、その最上階に現代アートスペースができていて、「エクリチュールの沈黙」というテーマが今日まで行われていた。2、3面白い作品があったが、一番私が感心してしまったのは…
昨日はオルセー美術館へマックス・エルンスト Max Ernst のコラージュ(貼り絵)"La semaine de bonte" (良き一週間:天地創造の一週間のこと)見に。エルンストは昔からコンスタントに好きな作家だし、184点あるコラージュのオリジナルを一同に集めた展覧…
今年の夏は実に天気がよい。記憶の限りずっと好天、「雨の絵」も一枚もない。かつ8/15を過ぎても秋めかないのは珍しい。南仏は40度を越す暑さだそうだが、パリは好天と言っても少し雲がかかっているし、車も少ないし、快適だ。かつ私には自然冷房の地下アト…
かをりゃんの中ゆく銃に日の丸をかをりゃんの上ゆく貨車の屋根にも兵共に長谷川素逝という俳人が戦地で詠んだものである。数カ月前に友人K君ががくれ、積んだままになっていた文庫本「ひとたばの手紙から」(宇多喜代子)を手に取ったのだが、これがなかなか…
リヨンに近い地方は昔養蚕業で栄えたのだが、その地方の絹織物産業の推移をテーマにした作品をつくるレジデンス・アーティストの募集にしつこくもう2週間近くも頭を悩ませている。こういう社会的なテーマは、職人さんなんかにインタビューしてそれを「流行り…
偽りの宴会か本当の宴会か、どちらで疲れたのか知らないが今日はばてばて。近日中に出さねばならない書類作りをやめて午後からトミ・ウンゲラー(Tomi Uugerer)の絵本を続けて読んだ。作家に関する飛幡祐規さんの記事(http://www.labornetjp.org/Column/2009…
今週末は映画学校の卒業制作をするHさんの映画のエキストラとして「パリに住む日本人の宴会」場面に友情(?)出演。金曜はJさん宅にお呼ばれ、土曜もB君の誕生バーティーがあってかなり疲れ気味だったのだが、他の日本人の方のパワーに完全に圧倒されてしま…
ミッシェル・オンフレの哲学講座、聴いているといっても野菜を洗ったり肉を炒めたりしながらだから、フライパンがジャーというとその間は欠落。よくぞこれだけ連続してしゃぺれるものだと思うほどしゃぺるから結構大きな穴があいたりするのだが、毎日聴いて…
先週から毎晩7時半から8時半までラジオでミッシェル・オンフレ(Michel Onfray)の哲学(むしろ哲学史)講座をやっている。雇われ農夫と家政婦の間に生まれ、学位を取った後は大学に残らずノルマンディのカンの工業高校で教鞭を取り(生徒は日本と同様普通科か…
秋に行くアメリカのレジデンス、フランスとは違い随分計画的で、電話インタビューをするためのアポイント時間を先ずメールでやりとり、その結果今日あちら時間の午後3時(つまりパリ時間では夜の9時)にかかってくることになり、「英語で電話はねー」と昨日…
僕を陰鬱とさせたfacebookなどに手を染めてしまったきっかけは知合いからの誘いもあるが、実はSFRという私のプロバイダーを買取った携帯電話会社からの脅しに大きな原因がある。同社からの手紙では「9/15日以降は旧プロバイダーのclub internetのホームペー…
パリに帰って街を歩く人間を見ていると、オブラックで牛の頭数を数えていた頃が本当に懐かしく思う(たった2週間前だが)。実は殆ど人に会っていない。幸いにして「ご飯を食べにきたら」と言ってくれる人が時々いるので、そういう席で一度に何人もの人とに…