坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

ナンタケット島

イメージ 1ナンタケット島は18世紀に捕鯨の中心地として栄え、ここでの船乗りの伝え話がメルヴィルの「白鯨」のもととなった。「白鯨」の愛読者でもないのに島の名前を何故ちゃんと覚えていたかと言うと、高校時代にMountainというロックバンドの “Nantucket Sleighride”というメロディアスな歌が「白鯨」を踏まえていて、それを愛聴していた(コンサートにも行ったなー)という高尚ならぬ「わが教養」ゆえである。 そして私は勝手にメルヴィルがここで書いたのだと思っていたのだが、それは大間違えで、着いた港もエイハブ船長や強面の船員なんぞの面影など露程もない華奢なリゾート地だった(島で隔離されていたため昔の面影を残し、第二次大戦後一大観光地となったらしい)。だがそれほど落胆もせず(ロックの乗りだから)、海岸に行って水を汲み(これは私の塩のドローイングプロジェクトのため)、砂を紙コップに入れ(これはF君の世界の砂プロジェクトのため)、一泳ぎして戻ってきた。勿論歴史、ドキュメント、それに船員たちが鯨の骨で作った彫刻や道具なども飾られた捕鯨博物館も見た。日本は捕鯨で世界で目の敵にされているが、かつての捕鯨国はどんな風に過去を紹介するのだろうと興味を持っていたのだが、これは単なる過去の歴史博物館で現代に及ぶ話はなかった(アメリカの捕鯨は鯨油や鯨の骨の需要がなくなり19世紀中旬には衰退したので致し方ない)。


ナンタケットへ行きたい方への情報:
バス路線 www.peterpanbus.com
フェリー www.hylinecruises.com
私の泊まった対岸の港町Hyannisのモーテル www.hyannisinn.com