坂田英三 旧ブログ

2013年までのブログです

2006-01-01から1年間の記事一覧

またまた大失敗:貧乏人の銭失い

昨日(月曜)午後、個展の後片付けをし、軽食をしながら最後のベルギービールをのんびり飲んで駅に着いたらパリ行きの列車が掲示に見当たらない。案内に行って切符には8時35分と書いてあるのだがと尋ねると、それはパリ着時間だった!あれまあ、格安切符で1…

黄葉

ヨーロッパの木々は秋になって黄色く色付くものが多いが、今年は紅葉ならぬ黄葉が特に美しい。インデアンサマーだったせいなのか。写真はベルシー公園。右横に写るのはは私のボロ自転車。今週土曜で個展が終わるので後片付けをかねてブリュッセルまで出かけ…

論理の国フランス

フランス人は論理的だという一般的な見解と、昨日の「理不尽あるいは融通がきく」という事態が矛盾するかというとそうでもない。各人がそれぞれの勝手な論理を持っているので結局昨日述べたようなことになる。各人の論理は悪く言えば屁理屈にすぎないことが…

人が違うと

私のアトリエはこの4年で3度水に浸り、保険会社から契約をこの期で終えるという異例の自動更新破棄通知をもらったことはすでに書いた。もっとまともな所に住まわせるよう大家の公団住宅に申請したのだが空きのアトリエはないから「不可能」というばかり。…

朝市+グループ展

まだ惚け続き、ブログを連休してしまった。ちゃんと日曜朝市に行ってこのリンゴと梨しか売っていない(瓶が見えるがこれはリンゴジュース)という見事にシンプルな品揃えのお店の写真を撮ったのに。その8割がたはキロ2.70ユーロ均一なので各種のリンゴと梨を…

またまた愚かな失敗

最近頭が惚けている。昨日は郊外でのグループ展の帰り列車でパリ、サンラザール駅行きの郊外列車に乗車、ある駅で随分大勢の人が乗り込んで来て、隣に座った女の子が携帯で「迎えに来て」と電話している。サンラザールまで迎えにくる殊勝な彼氏がいるものか…

ギャップ

昔日本人のグループを案内した時に夕飯に戻るつもりが2時間程遅れた。関係者が一緒に食べる会食で当然他のフランスの人たちと先に食べていると思ったら日本人の皆様は私の帰りを待っていて大顰蹙。私はただただ呆れていたが、それと同じく昨日のような待ち…

待ち合わせミス

折角コンサートに誘ってもらったのに待ち合わせミスで入れなかった。早く着いているので相手が来ればわかる。わからなかったのは相手が来ていないからという思い込みで、実は相手は会場に知らない間に入ってしまっていた。待ち合わせの一人が場所か時間を勘…

盗みといえば

フランスでは防犯カメラを備えたスーパーでも1%、街頭の朝市などでは盗みの被害額は売上高の5~6%にも上るとか。かつ驚きに値するのはセルフのレストランからナイフ、フォークがなくなり、トイレからはトイレットペーパーがなくなるそうだ。「貧乏なら…

魚が死んだ日

イギリスの科学レポートによるとこのままいくと2050年には魚介類が絶滅する。人間はどうなっているのだろう?マサイは放牧民族であったが今は農業を営む。その畑を象が入って来て荒らしてしまう。象を殺さなくてもすむ対策は簡単、電気の通った柵で畑を囲う…

ナントでサルサ?

池の向こう側、森を抜けると2時間程でナントに着いた。今日はサルサでお祭りだとのことで皆通りに出て踊っていて久しぶりに楽しい時間を過ごした。朝の1時まではやっているということだがまた戻るのに2時間も歩くから11時頃に戻った。同居人は関心を示さ…

昨日は祭日

昨日は総ての聖人を祝う「万聖節」(トゥサン)。日本の御盆のようにお墓に菊の花を供えて死者を悼む。葬儀と言えば暗い沈痛な趣であったが、最近はお墓や棺桶に個性を出すのも流行って来ているらしい。昔ガーナの名士の棺桶は死者にちなんだものにあつらえ…

保険屋にも見放され、、、

5月6日に書いたように私のアトリエの大空間は地下にあるので、水周りのアクシデントがあると水が入ってくる。4年間に3度も害を受けたのだが、数日前保険屋から契約の一方的破棄を告げる書留を受け取った。こんなことは聞きはじめ、何かの間違いだと思っ…

時差ボケ

夏時間から冬時間に切り替わった。日曜日の午前3時が2時に。「芸術の秋」だからいろいろ催しがあって、日曜の夕方友達の展覧会に出かけた。久しぶりに出会った知り合いが突然奥さんに電話、「Eizoと一緒だから帰りは遅くなる、晩御飯はいらん」。まだ6時…

飛行機雲

コンコルド広場を通ったらこんな螺旋を描いた飛行機雲が。アートフェアのお陰で「現代アートは社会通念を乱し限界まで押し進める」というかっこいいけど空白な台詞(何が社会通念で何が限界なんだ?常識のない美術評論家が引いた勝手な線にすぎない)を何度…

ロー・バジェット

初めてロー・バジェットのフライト・チケットをインターネットで買った。この手では最大手のアイルランドのライアンエアー。もっと前に買うともっと安いらしいがローマまで片道約15ユーロ。安いなあと感心して次のページへ。空港税が40ユーロ。小さな飛行場…

芸術の秋

FIACというパリのアートフェアが開幕した。今年はグランパレが改修工事を終わって始めて行われるからか大々的でルーブルの中庭にパート2(若手作家)があり、この2ケ所を結ぶチュールリー宮殿の庭には数々の彫刻が配置された。かつこのパート2に外されて…

蘇ったフラン

フランといってもフラン、マカロンではありませんよ(そういう類いの好きな読者の方には今日はわかりやすい話題)。お金のフランです。モノプリ(スーパー)に行ったらロックフォールチーズ入りソーセージ(本場物)が割引きで5ユーロが何と3Fになっていた…

ジャック・シラク

昨日今日とジャック・シラクが秘書官から大統領になるまでの全4時間のドキュメンタリーが放映された。昨日が82年のミテラン当選まで。今日はそれ以降で、私がフランスに来てからの歴史を辿ってくれたようで懐かしいような気もしながらみていたが、シラクの…

日本漫画を読むフランスの謎

昨日書いたように今は大ブームの日本の漫画だが、私がパリに来た83年頃はテレビで放映されるようになった日本アニメが「暴力的で絵もぞんざい」と酷評を受けていた。確かにフランスで「BD」と呼ばれるものはストーリー性が高く絵が克明に描かれ、作家も1年…

日本漫画を読むフランス

観光に来た叔父夫婦がパリに着くのでホテルに何度も連絡するのだが電話が繋がらない。フロント、部屋の留守電、ファックスでメッセージを残し家で待機した。暇だからTVをつけたのだが土曜日の晩は面白いものは何もやっていない。ラジオをつけたら何と手塚治…

古きものは切る

フランスは古き町並みを残している割に、技術的な面では古いものを一挙に切り捨ててしまう。例えばウェブサイトでも私のような古いマシンかつ低速回線だと昔はアクセスして買い物ができたのに、今や何ももできない。周辺機器も売っていません。80年代私が来…

ダン・フラヴァン

「白夜」のときに書こうと思ってそのままになっていたダン・フラヴァン。現代美術館に行って蛍光灯が飾ってあるのを見たことがありませんか?彼の作品です。全然面白くないし、蛍光灯をただ並べるだけで、昨日書いたような「同じことを手を替え品を替え」の…

本当に活躍する作家とは?

「売れっ子なのにどうやって長篇ボリウッド映画を見ているのだろう」と私が首をかしげた御近所のアーティスト夫婦(9月24日参考)から案内が来て驚いた。奥さんはこの秋、個展が、パリで2ケ所、それにナントとオルレアンで、グループ展はポンピドーセンタ…

バラ色の将来

昨夜社会党の大統領選候補者3人のテレビ討論会があった。こういうの(党内候補者選びの段階で)はフランスでは始めて。討論会といっても候補者どうしが口論をするのではなく、司会者との応答のみ。40分程つきあってしまったが、3人の誰になっても環境政策…

個展疲れ

3夜連続よーく寝たのに眠くて仕方がない。普通の人には展覧会の準備など絵を持って行って架けるだけの簡単なことと思われるだろうが、一応前もってスペースを見て考えてはおくものの、その場で並べてみないと何をどう展示するかは決まらない。だから当然展示…

ブリュッセルの個展(2)

先日の個展の写真の前景、子供が見ているのは私があぶり出しドローイングをするのをYann Dedet ヤン・ドュデさんが取ってくれたビデオ。ループにしていつも流しています。個展疲れがでているので今日も簡単に。

ブリュッセルの個展

日12日の夜にオープン。絵と炙り出しで、展示は素晴らしいですが、来た人は足を入れれば指折り数えられる程で寂しいオープニング。2月から始めた新しい画廊なのでまだまだ暗中模索状態? 千人近い人にメールを送っているらしいがそれで何十人も人がくると思…

レンタルのカングー

心配で積み荷実験までしておいたカングーだったが、レンタルのカングーはボディーに傷をつけないように四方が木で覆ってあり、かつ運転席との間に仕切りも作ってあって一回り小さくなっていた。車輪部分のでっぱりもそれをしているから、本当ならすっぱりと…

ヤコブの梯子

白夜翌日、悠長に白夜のことなど書いているが、実は明日絵をベルギーまで運んでもらうので準備(絵を出してみていると選択の問題や、ちょっと触りたくなったりでなかなか梱包できない)、それに本の企画のことで信用できる校正者の友達にも会うので文章を見…